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自分についてのQ&A その4 知性とは他

知性とは
誰の言葉だったか、「この世のものはすべて金で買うことができるが、知性だけは買うことができない」というものがあった。知性的な人とは、知という概念を信じている人。知をないがしろにしない人。恥というものを知っている人。そういう生き方、姿勢。 教養や品性に似ているのかもしれない。


狂気とは

誰もが持っているが、ほとんどの人は表に出ない。狂気を出すに至るプロセス、何かその人の中での必然的な理由が必要なのだ。狂気とは、社会との手続きの放棄、あるいは喪失。ちなみに僕は、狂ってるとか変態であるとかのそういう形容は、褒め言葉として使ってしまう。


沈黙とは

雄弁な沈黙は有効だ。


不安なこと

経済的な理由で娘の人生の希望をくじいてしまわないでいられるか、ということ。


恐怖なこと

死の恐怖というのは、つきつめると「わからない」ということだと思う。死んでどうなるかがわかっていれば、絶望はあっても恐怖ではないと思う。だから不安なことや恐怖なことは、可能であれば自分から叩き潰しに向かうと良い。もちろん近づかない方が良い恐怖もありますけど。


傷となっていることは?

中1の時だったか、一家が離散するほどの大ゲンカがあった。それまでも家族の仲は良くなかったから、いずれ訪れる破滅ではあった。僕は近所の友人の家にいて彼と一緒に勉強していたのだが、夜に電話で呼び戻された。そのまま母親と弟と3人で家を出て親戚の家へ厄介になり、数ヶ月置いてそこからまた引っ越した。というトラブルそのものが傷になっているかはわからない。どちらかというと、お金でトラブると人はかなりなことまでやるとか、平穏は壊れて大変な不自由をかこうとか、そういう認識の方が傷になっているかもしれない。

でも、自分の性格を形成してしまうのは、おそらく出来事そのものではない。その時に自分がどのように振る舞ったかということの方がずっと重要であろう。とある小説のフレーズで「自信を得るべき時に得ていない」というものがあって、身につまされた。重要な場面で自分に嘘をついたりとか、本心を裏切った振る舞いを選んでしまうと、その不本意は精神的なしこりとなって後年までずっと尾を引くことになる。それを傷と呼ぶべきかはわからない。でもこれは結構恐ろしいことだと思う。


この世でいちばんの謎は?

人間に思考という機能があること。なぜだ?


好きな料理

この間ハワイに行って帰ってきた時、浜松町の駅でどうしても立ち食いそばが食べたくなって、トランクを引きずって店に入り、天ぷらそばを注文して食べた。うまいことうまいこと!かように、数日間日本を離れただけでも、日本的な味付けのものが食べたくなる。チープであれなんであれ、日本の料理が好きなのだなあと実感した。


好きな映画

とても絞って選ぶなんてできないけど、思いついたのを挙げてみる。なので漏れもあるかも。『アンダーグラウンド』『七人の侍』、『ライフ・オブ・パイ』や『ラスト、コーション』などアン・リー作品全般、『プラダを着た悪魔』、『グラン・トリノ』、『シティ・オブ・ゴッド』、『ワンダフルライフ』や『ディスタンス』など是枝裕和作品全般、『マルサの女』など伊丹十三作品全般、『アラビアのロレンス』、『アマデウス』(一番回数観てるのは多分コレ)、『レ・ミゼラブル』、『きっと、うまくいく』、ああ…だめだ、やっぱりとっちらかって挙げきらない…。だからこういう質問には答えないことにしているのです。


やぶさかではありません!