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一番いいジブリ映画。

「ジブリの映画の中で何が一番ッスか?」
会社での他愛もない会話のひとコマ。
ジブリ映画ねえ。

「やっぱり『カリオストロの城』とかになるんじゃないの?」と僕。
「それは確かに宮崎駿だけど、ジブリじゃないッスよ」と同僚。
「なんかさ、駿で『カリオストロの城』がいいって言うのって、
スピルバーグ映画で『激突』がナンバーワンって言うのと似てんね」
「そうッスね」
「なんだろうね、『ナウシカ』とかになるのかな、一つっていうと」
「ジブンにとってはダントツでコレ、っていうのがあるンスよ。
この一本っていうのが」
「へえ、なんだろ」
「当ててみてくださいッス」
「わかった、『カリオストロの城』
「それはもういいッス」
「なーんだろ…多分『もののけ姫』とかじゃないんだろうけど」
「うん、それは違いますね。『もののけ姫』じゃない」
『ラピュタ』?」
「違うッス」
「そうか、わかった『紅の豚』!」
「そうじゃないッス」
『千と千尋』『魔女の宅急便』?」
「違うッス」
「…あ、意表をついて『トトロ』か」
「なかなか出てこないッスね。難しいッスか?」
「えー、う〜ん、わからない…観ていないやつかもしれない」
「ああ、もしかしたら観ていないかもしれないッスね」
「観てないと多分出ないよなあ…『平成狸合戦ぽんぽこ』じゃないよね?」
「違うッス」

結局、彼がダントツで好きなジブリ映画というのは、
『耳をすませば』であった。
僕はこの映画を観ていない。(注:当時。今はもう何度か観てます)
この作品は隠れた人気作のようで、
他にもこの映画が一番好きという人はいた。

『耳をすませば』もうナンバーワンッスよ。抜群ッス。
『カントリー・ロード』ッスよ」
「柳葉敏郎と今井美樹のやつだっけか?」
「違うッス」

やぶさかではありません!