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バレンタインの思い出の思い出

バレンタインの思い出漫画を描こうと思って、記憶を掘り返しているんだけど、大した思い出がない。

というのも、初めての彼氏ができるまで、人のことを好きにならなかった。

「自分には人のことを好きになると言う感情がないのではないのか?」とかなり真剣に悩んでいた。アセクシュアルと言う言葉は最近知ったけど、そういうの。

みんながみんな、小学生くらいから、あの子が好きだ、あの人が好きだって言ってるのに、そんな感情が全く起きない自分ってなんだ?と思って悩んでいた。

だから、小・中学校で「Aくんが好き」みたいな会話に全く乗れなかった。仲のいい女の子といる方が楽しかったら、レズなのかなくらいに思っていた。でも、それでもなかった。

高校でも、本当に好きだとか言う感情がわからなかった。でも、感情がないのはなんかやばいのかなと思っていて。それなりに、友人とクラスの男の子を勝手にアイドルにして遊んでいた。

「花とゆめ」という休刊になってしまった少女漫画の雑誌があるんだけど、その世界が好きだった。

「動物のお医者さん」「ぼくの地球を守って」「笑う大天使」「赤ちゃんと僕」「ここはグリーンウッド」好きだの嫌いだの、クラスのアイドルだの、王子だのと言う前に、みんなが自分の好きなことをして、息をしているという世界感。

恋愛はしても、しなくてもいいんだよ、他にも楽しいことあるじゃんと肯定されてる世界。

少女漫画の「どき!幼馴染がハンサム。」もなく。学校には学校中の女の子が夢中になる王子がいて、飾らない地味で性格のいい主人公の良さに気づいて、彼は彼女に夢中になるでもなく。

勝手にキスされて怒るけど、いつの間にか私も好きになってた。マージーカー、イケメンなら許すの世界じゃなかった。

おっぱいだけが異様に育った、物分かりのいい少年漫画の女の子たちでもない。

ピラミッドとかお城とか歴史的巨大建造物の話をするときに、それを作れと命令する側の視点で話す人と石運ぶ人足の1人になっちゃう人と別れると思うんだけど。圧倒的に私は後者の人足側の人間だ。

ああ、バレンタインが遠くなった。

好きだったら、チョコレートを渡せばいいのか。

関係性がないのに、チョコレートを渡したって、自分のことを好きになってもらえるわけがない。がわかる位には人間だったし。

高校生の頃「もしかしたら、あいつ・・私のことを・・・」なんて思えるほど、クラスの男の子と話をしていなかった。いや、女子とも友達以外はほとんど・・・とこっちの方が立派な黒歴史。

共学にいるのに、一部の同性としか話さないタイプの学生生活。

オタクでセーラー服で刈り上げのサブカル女子@男子が強い時代の地方。そこにバレンタインの思い出・・・。創作するしかないな。

おわり

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