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道草を楽しめ②

こんにちわ

映像監督でサウナジャンキーのシノサンです。

前回の記事↓

1番最初はMV1本『4万円』で請け負いました。
(撮影、編集で4万って会社としては大赤字です笑)
でも僕は金額なんてどうでもよくて
自分が作ったものが人の目に触れるのが本当に嬉しかった。

なにより『今の自分がどこまでできるのか?』を知りたかった。

そこからDJ社長は継続して僕を呼んでくれるようになり
結果、会社員ながらほとんどレペゼン地球のことをやっている人間に
いつの間にかなっていました。

レペゼン地球がが売れていく中で仕事も増え
ありがたいことに社内で僕の仕事も色々と増えて行きました。

トップYOUTUBERヒカルくんとピンキーの音楽ユニット『カルピン』のスタートのMVを担当することになったのもレペゼン地球の制作があったからこそです。

普通、撮影には
ディレクターがいて
カメラマンがいて
照明がいて
って感じでいろんな人がいるのですが

基本ずっとメンバー+僕の6人でやっていました。
移動も1台の車を自分達で運転して、ときにはみんな電車で移動。

こんなこと言ってると最初から仲良かったんだ!
と思う人もいるかもしれませんが
僕はこの頃めちゃくちゃ外部の人間としてレペゼン地球に接していました。
どれぐらい外部として接していたかというと
全員に敬語を使っていました。(俺の方が年上なのに!)

僕とメンバーの関係が変わり始めたのは
沖縄に3泊4日の撮影に行った時です。

それまでは撮影で会って撮影後はすぐに解散をしていたのですが
初めて一緒にご飯を食べ、酒を呑み
花火をして、ホテルで朝まで語り明かして

青春感じちゃいましたね。。。

中でも一番思い出に残っているのが
沖縄で初めてレペゼン地球のライブを生で見たことです。
OP演出から代表曲『レペゼン』で入場する彼らを見て
人生で初めてライブで鳥肌が立ち、魂が震えました


『このグループはまじでやばすぎる』

始まった瞬間から心を惹きつけられ
気づけば1時間半のライブが一瞬で終わっていて
自分の中で何かが変わった瞬間でした。

あの時、沖縄でのライブを見ていなかったら僕がここで
こうやってnoteを書いていることもなかったかもしれません。

それ以降のライブではOP撮影、ときに編集
構成なども打ち合わせに入ることがあったので
完全に何が出てくるか分からない状態でライブを見たのは
沖縄でのライブが最初で最後でした。

だから、レペゼンのライブに来てくれていたファンの気持ちの盛り上がり
めちゃくちゃ理解できます。

制作も楽しいけれど
『お客さんとして初見でこれを見たかった〜』
ともよく思ってました。笑
マジでレペゼン地球のライブはやばい。経験しないとあれはわからない。
もう経験することできないんですけどね。。。

話が外れました。

それからもMV撮影、幕張メッセOP撮影など
レペゼン地球とは濃い時間を過ごしていくのですが

僕自身忙しくなっていく中で
会社内の立場の転機が訪れます。

それまでは数人規模で成り立っていた映像事業部の規模を
100人近い体制まで拡大していくとの話が上がりました。
僕にはその事業部のトップとして
『人をまとめる立場』
に立って欲しいと。

将来があり、給料も上がり正直めちゃくちゃいい話でした。

ですがこれは
僕のクリエイターとしての活動の終わりを意味するものでもありました。

迷いはしましたが
レペゼン地球の仕事を多くこなしているとはいえ会社の人間
会社として大きくなっていくために
そして露頭に迷ってオーストラリアに行こうとしていた僕に
機会と場所を与えてくれた友人への恩返し、そして給料(お金は大事)

僕はこの話を引き受けました。

心に何か引っかかったまま。

そこからは実際にどのように事業規模を拡大していくのか?という戦略会議が始まりました。
僕は会議が大嫌いなのできつかったんですけど
みんなで将来のことを決めるのは楽しかったです。

そんなある日の深夜にDJ社長から電話が
新しいMVの相談かな?



そんな僕に開口一番に一言



『専属のカメラマンを雇おうと思っているんです』



予想もしていなかった一言でまた僕の人生が変わり始めます。



続く___


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