仕事よどみちゅう


なにやらタイムリーに、阪急の中吊り広告が炎上してるようですね。
そらそうだろ、庶民感覚からかけ離れすぎとる。
いまの時代、月30万ももらえれば御の字、ってひと、かなり多いんじゃないのか。
どーしていろんな過程でこれが「おかしい」ことに気づくひとがいなかったんでしょう。気づいても、言い出せない、言ってもきいてもらえない環境だったのでしょうか…。

昨今ではネットのあちこちで
「嫌いなことは無理したらダメだよ!」
「好きなことして、自由に時間を使っていきいきと生きようよ!僕/わたしを見て!こんなに成功してるよ!」
などなどなど、若くして起業して成功したひと、みれば誰でも名を知る大企業でものすごい経験を積んできたお方であったり、やる気に満ち満ちて七転び八起きで成功したひと、「これまでのキャリアを生かして」フリーランスに転向して成功しているひと、うらやましい経歴の方々ばっかですが、わたしのように、これといったキャリアも積んでこずにハングリー精神も旺盛ではなく、なんとか生きていけばいいやと思う方だって多いでしょうし、社会人として働く以上、嫌なことはたくさんあるわけで、それが自分にとって耐えられるか耐えられないかということではありますが、日銭を稼ぐため、家族を養うため、生きていくため、「耐えがたきを耐え」てるひとのほうが多いんじゃないか。それを「無理するのはよくない、思い切って飛び出して!」と、いちおうこっちだってほかの方策(仕事、生き方)ないか探ってるけどなかなかどもならんなか、踏み出さないやつが怠惰です、みたいな罪悪感いだかせるのはやめてほしいです。え、こちらがあれこれの魅力的な「僕/わたしできますから イケてることやってますから」的洪水記事読んで勝手に被害妄想してるだけですかそうですか。

正社員やったりパートやったり契約社員やったりしていま、幸いなことに40歳代で正社員として採用されておりますが、超零細企業なので手当て的には契約社員と何ら変わりません。

その会社でいま、危機に瀕しておる。
いや、社長との関係はよいし、わたしのこれまでの経歴、能力を評価してもらい、臨機応変を求められるさまざまな業務をこなしていくのはたのしい。んが、なぜか2か月くらい前から、直属の上司である部長との関係が激悪して、えらいきつく当たられてるんです。

いや、正直原因の見当はついているんですが、「それは、逆切れの、子どもっぽい理由でしょ」ということなんですがまあ、会社には往々にしてありがちなことですよね。
それでも、身分的に直属の部長といっても、わたしの業務は特殊なのでほぼ社長と直通で進める案件が多く、業務でのかかわりはほぼないのでなんとかこの2か月やってきたのですが、毎回「このようにしろ」と言ってくるのがあまりにも知識と想像力がなくて「バカですか」と思うようなことばかり。仕事の指示にしても、わたしに対してだけではなく、漠然としすぎている。着地点、最後のできあがり、必要なことごとを予想・想定・想像しないでスタートし、思いついたことだけを都度都度部下に指示するから、しかも整理されてない情報をバカスカ投げられて部下はとまどうし、結果、言われた通りにしたのに「これ違うでしょ」となる。「いや最初から『こうしたい』というのを提示してくださいよ(画像がどうのこうの、あれこれ言われていろいろ対応して、結局はjpg形式のファイルが欲しかっただけ、という話だったこともあったとか)」と別係のAさんはぼやいている。ただ、部長もそこまでバカではないので、自分の知識ややり方がなっていないのは理解しているらしいのです。けれどひとの提言や提案は聞き入れず、自分のやりかたを改善できずにひとりでカッカしてる感じ。

ひとつひとつの細々したことにケチつけてきよんなあ、とは思っていたのですがきょう、先週からわたしが根を詰めて対応している重要な作業の最中に、どうでもいい、ほんとにどうでもいいことで「これこれこういった資料をまとめてください。それから、これとこれの違いをいま、簡単に説明してください」。説明しても、理解できないくせに。
「わたしはいま、いっぱいいっぱいで対応できません」
と伝えているのにもかかわらず、アホウのように
「難しいこと考えずに、簡単でいいですから、説明してください」
その簡単な説明をするために、わしはいま集中していることから頭を切り替えて、そして「簡単に」と簡単に言ってくれるがお前みたいなアホウが理解できるように(いや、そもそもこの件の仕組みを理解できてないお前が理解できると思えない)情報を整理するのに手間暇がかかるんじゃ!

もう相手しておられん、と、これまでの細かいたくさんの積み重ねがついに爆発してがたんと席をたって社長に直訴するために社長室に飛んでいきましたが、あいにく社長は電話中。でも、社長に話をするまではぜったいにあの部屋に戻れないと、じ~と待っていました。

これまで、忙しい社長の耳にこんな話を耳にいれまいと、部長のわたしへの陰険なイジワルはわたし以外誰にも気づかれていないよう(隣に座っているAさん除く)だし、と遠慮していたのですが自分がもう無理!いま話きいてもらえないと、いまからこの会社出て帰りますから!くらいの気持ちだったのでねばって待ちました。社長は話を真摯にきいてくださり、対応を約束してくれましたが、あいにくきょうの午後から出張。来週、帰ってきてから本格的に対応することにして、応急処置的にこういうことにしよう、という案を提示してくださいました。
で、落ち着きを取り戻して仕事を続けておりましたら、社長が出張にでかけてから部長がやってきて、もったいぶって言うには
「マリさん。さっきやっておられたことですが。
社長室の前でじっと社長を待つという行為。
ほかのひとが何事かと思い、作業の手もとまります。
ほかのひとに不安もあたえるし、社長室の前は外からも見えて、外からの印象も悪いです。今後、そういったことはやめてもらえますか」
一瞬、目の前にある自分のマグカップを投げつけて
「お前のせいで、そんなことになったんじゃ!」
と叫びそうになりましたが、大人なので
「すみませんでした」
と言いましたが、「わかればいいんだ」とばかりにすぐさま出て行ったクソ部長のあとをマグカップ持って追いかけて投げつけてやればよかった!と激しく後悔しました。

言いたいこと言わせとくだけなのは悔しいので、これは早速社長に報告しました。社長も困っていましたが、「うまくやるのが、わたしの仕事ですから」と言ってくださいました。

その後、業務ではまったく関わることのない別部署の女子とディナーに行き、彼女は彼女の部署で苦労していることも話してくれて
「みんないろいろあって大変ですよね~」
としみじみ話し、おいしいベトナム料理で心和んで帰途につきました。

帰宅して夫にことの次第を伝えますと、マグカップ投げたかった!というくだりで
「きみは日本人で、とくに女性だからかな?ロシア人だったら、そういう時
『わたしのすべき行動を指示しないでください。わたしもあなたの行くべき場所を指示しませんから』と言うよ。行くべき場所、というのは、ロシア語でよく使われる"Иди ты в жопу"(ケツの穴に行きやがれ!)を暗示してるんだ」

という話をきいて笑ったあとに、社長にLINEで、今日忙しい中での対応に感謝を伝えてちょこっとやりとりしましたら、「何事も、自分のために起こることですから!」とのことでなに!いい言葉やん。と思わず書きとめましたが、またクソ部長にアホなこと言われたら、たぶん、すぐ吹っ飛ぶ。

いやはや、わたしも前職では、係長やったこともあり、自分では「できない」「常識がない」と思った部下を「指導」してつぶしてしまったことがある。その後、わたし自身もパワハラ上司に追い詰められて適応障害になり、休職しようとしたときは止められてリフレッシュ休暇を取るにとどめられ、退職したいと申し出たときもとどめられて、メンタル・クリニックに通って精神安定剤でやりすごした時期もありました。パワハラ上司が異動になっていなくなった4月に、ほんとうに嘘のようにこころのなかの重石が消えて、精神安定剤がまったく必要なくなりました。また、パワハラ上司のその上司は音に聞こえたパワハラの方で、何人もの正社員をつぶしてきたとききましたし、実際、わたしがそばにいるときも何人かが心を病んで異動になる、ということを繰り返していましたが、わたしはむしろ、その方に、パワハラ上司から守ってもらった部分があり、感謝していますし、そのパワハランな方との相性はよかったのに、その部下からイジメられて適応障害になっていた正社員もいました。だから、一概に「パワハラ」といっても(完全にパワハラ体質のひともいますが)、相性や身分的組み合わせ、タイミング、環境など、いろいろな要素が絡むこともあるなあと思っています。

むやみやたらと逃げ出せない、といった意味のことは冒頭に言いましたが、それでも逃げ出すべきときはあると思う。そのときは、それが自分の進むべき方向だったんだと覚悟を決めて、この年齢で、たいしたキャリアもないので就職活動苦戦するだろなあ~と思いつつがむばりたいと思います。

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