我が家には、長女がふたり

戸籍というシステムから除外されている外国人が夫なので、戸籍はわたしが筆頭となり、娘が二人いるのですが、どちらも「長女」です。

はじめはびっくりしたのですが、「その相手との」長女、ということなのだそうです。

改めてネットで検索してみると、戸籍の続柄について説明するページを見つけました。

戸籍に携わってるひとにとってはよくある話なのでしょうが、普通の家庭に育ってたらあまり知らないですよね…。

内田春菊さんなどのように、それぞれ父親の違う子ども持つのっていいよね~、と思い
「次は別のひとの子かな♪」
と言うと、娘たちから「いい加減にしろ」
と怒られました。

上の娘はいま、3人の子どもをもち、夫婦間でいろいろあったりするので離婚を考えることもあるそうですが、「自分が子どもの頃寂しい思いをしたから、本当の父親じゃないひとのもとで苦労させたくない」と泣きながら言われてしまいました。

シャブ中でマザコン男からは、娘のためにも逃げてよかったと思うし、そこは娘も責めないけれど、彼女が4歳のとき現在の夫と一緒になり、下の娘が生まれてどうしても、寂しい思いをさせてしまってそこは申し訳なく思っています。夫は分け隔てするような人ではないけれど、どうしてもわたしが夫や下の子に構い、自分はこの家の家族ではない、という気持ち、居場所のない思いを抱かせてしまっていたようです。子どもって残酷だから、下の子が小さいとき、喧嘩すると「パパの子じゃないくせに」と言っていましたし。まあ、上の子は上の子で下の子をいじめていたのですが。

そうやって喧嘩するので、娘ふたりがいる当時の同僚に
「やはり、父親が違うから、こんな喧嘩をするのだろうか」
と悩み相談したら、すこし考えこんで、ゆっくりと
「あんな、親がおんなじでも兄弟姉妹って喧嘩すんで。ひどいこと言いあったりするし」
と言われて「そうかあ」と、目からうろこが落ちたものでした。

いまでは、家を出て家庭をもっている上の子が遊びに来ると、「あのときはこうだったなあ」という話に花が咲き、子どもの残酷さを思い知らされ、また当時の自分の態度や在り方について反省させられたり、それぞれの受け取り方や記憶の残り方の違いなどにおもしろさを見出したりしています。

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