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座りすぎないこと

座りすぎない、立って考える・読む・仕事する

座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣(トム・ラス著)
にはこう書いてあります。

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「座り続けること」が最大の敵。運動するだけでは十分ではありません。スポーツジムで週3回汗を流してもやはり十分ではありません。健康維持の秘訣は、一日中ずっと活動的でいることです。私たちの祖先は何百年にもわたり、歩き回って一日の大半を過ごしていました。狩猟時代は野生動物を追い掛け、農耕時代は土地を耕すなど、基本的に肉体労働に従事していたからです。それが過去1世紀の間に激変しました。平均すると、私たちは一日9.3時間も座っています。眠っている時間よりも座っている時間のほうが長いのです。人間の体はこのような環境に適応するようにつくられていません。結果として多くの人が肥満体になり、糖尿病を患うなど深刻な健康問題を引き起こしています。たとえ食事に気を付けて一日30分運動するのを日課にしても、毎日9時間以上の座位に伴う悪影響を相殺できません。

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“何百年”とありますが、本来そんな単位で済むレベルではないですよね。人類の起源に遡れば何十万年という単位です。(人類史の話はここではしませんが、サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福は人類の歴史を知る上でこれ以上ない良書です。)

農耕革命が約12,000年前に始まり、人類の生活は一変してしまうわけですが、いずれにしてもそれまでの数十万年間、そしてこの12,000年間も、人間はたえず動き回ることを前提とした体の作りになっているといいます。

数十万年前の人類と、今を生きる僕たちの体にはほとんど違いがないわけです。

農耕革命を経て、生活が一変し、貨幣の登場と資本主義の台頭、そしてデジタル社会の到来という急速な変化により、ライフスタイルは様変わりしました。それによって得たものが多くある一方で、体はその変化に対応するほど進化していないのです。

僕も歴史や人類史が好きでよくその手の本を読むのですが、読めば読むほど、現代のライフスタイルやテクノロジーが、僕たちの体に無理をさせているかがわかります。

さて、今回のテーマである、「座りすぎない、立って考える・読む・仕事する」で言えば、

書いてある通り、座りすぎない工夫を取り入れ習慣化してしまえば良いのです。

僕がやっていてハマっている立ち習慣も大したことはありません。誰でもデキルちょっとした意識と継続です。でもそれが健康習慣や仕事の成果に繋がるかも?と思えれば必ず実践できると思います。

「立って考える」これはミーティングをスタンディングでやること。これにより時間短縮にも繋がります。会議の3S (Standing, Short time and small team) ですね。また、考え事は座ってじっとしてても良いアイデアが生まれてきません、オフィスをでて散歩したり、場所を変えることでクリエイティブな脳の状態を作れると思います。スティーブ・ジョブズもよく歩きながらミーティングをしたと言います。

「立って読む」は簡単、立ちながら読書するだけです。僕は自宅のリビングを図書室化していますが、本棚の一スペースを立ち読書場として空けてあり、そこにコーヒーやメモ帳などを設置、またiPhoneやiPadを立てかけるスタンドをおき(キンドルで読む時用)、読書環境を構築しています。立って読むことの効能ですが、読むスピードが上がります。併読もしやすいというのが印象で、自宅”立ち読み”はオススメの読書習慣です。

「立って仕事する」はけっこう考え方として広まってきたのではないでしょうか。スタンディングデスクや簡易な立ち仕事用スタンドも出てきていますね。僕はオフィスにも自宅にもスタンディングデスクを設置して、なるべく座りすぎない仕事環境を仲間にも提供するようにしています。立ち仕事の良いのは、集中力がアップすること。ずっと立ってたらそれはそれで疲れるため、作業の集中度は身体無意識的に上がってるはずです。

それ以外には、日常の小さな行動で一見面倒臭いことをあえて選択するという積み重ねでしょうか。

例えば、電車で座らない。エスカレーターを使わず階段で登る、エレベーターを使わずに階段で登る。エスカレーターやエレベーターは別に座る行為ではないですが、「座りすぎない」理由を、動き続けるため、と解釈すると、止まって上がるエスカレーターやエレベーターを使わず階段を使うという選択肢は、すなわち「座りすぎない」を意識した行動と言えると思います。

意識的に立ち、考え、読み、仕事をし、適度な運動を自宅にいながらも習慣化できると良いですよね。


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