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PainではなくGainを考える思考法のおすすめの3冊の衝撃を思い出してみた

どもっ、しのジャッキーです。4/1、新年度ですね。金曜日でもあります。金曜日ともなると、もう勉強して記事を書く元気が減ってきます。ということで気の向くまま書きます。それをエッセイと呼ぶのでしょうか。なんか、エッセイと聞くと気恥ずかしさを感じるのは私だけでしょうか。

はて、新年度、4/1って思うと、こういう節目の日というのは、何か決意をするのに最適な日だよなー、と思います。人間って何か意味を求めるところがあるように思いませんか?

意味のイノベーション

2,3年前に、ミラノ大学のロベルト・ベルガンティという方の「突破するデザイン」という本を読みました。この本のテーマは意味のイノベーションでした。

本書のエッセンスというかコンセプトは以下のTEDで印象的なプレゼンテーションをご本人がしていますので、是非みてみていただきたい。

読んだ当時、そんな彼のプレゼンテーションの感情に訴える部分を消して、自分自身として、こういうことかー、というのをまとめたのは以下のような感じ。

まぁ、デザイン思考もいいんだけどさ、それってすでにある課題を解決するためのHowのイノベーションなんだよね。でも、この情報があふれる世界で、みんなが求めているのは、その情報の中から「私がそれを選ぶ意味」を求めているんだ。そういうWhy(なぜ)にこたえるイノベーションには、別の方法が必要なんだぜ。それば意味のイノベーションなんだぜ、とおっしゃる。

イノベーションの思考法はデザイン思考だけじゃないんだぜーx2

その頃の私は、イノベーション起こすための唯一無二の思考法がデザイン思考なんだな、と思っていたので、「え?イノベーションするんだったらデザイン思考とちゃうん?何、意味のイノベーションって!?」と思いました。

その頃に、イノベーションを起こすための考え方って、デザイン思考だけだと思ってちゃダメだぜ~、ともう2冊の本からも言われたんですよねぇ。それが以下の2冊。

直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN/佐宗 邦威
デザイン思考の先を行くもの/各務 太郎

これらの2冊も当時、以下のように乱暴にまとめました。さっきから、当時、当時っていっていますが、いま確認すると、まとめたのは2019年の7月くらいなんで、読んだのは3年弱前ですねー。

デザイン思考は、イシュー、つまり課題発で考えるので、他人モードである、と。それに対して、Vision思考を提言しています。それは自分モードで考えるんだ、直観・妄想を駆動力にするのだ、と。そういうんですねぇ。

こちらでは、デザイン思考はゼロからイチはつくりだせん、と。ゼロからイチを生み出す能力は、「見立てる力」であり、抽象化連結する能力だ、といっていたんですねぇ。

3冊に共通してたこと

この3冊に共通する主張は「イノベーションにはデザイン思考とは異なるアプローチがありその起点は個人にある」ということなんですよね。これって、デザイン思考にどっぷりつかっていると、「え、そんなんでいいの?」って思っちゃう。

しかしながら、フォードさんが「車がないときに、何が欲しいといわれても早い馬が欲しいといわれるだけだろう」とか、ジョブズさんが「人は、形にして見せてもらわないと、ほしいものなんてわかんねぇ」とか、いったようなことを言ったっていいますよねぇ(「」内が乱暴なのは大目に見てください、書くの疲れてきました)

まぁ、なんちゅーか、イノベーションには、結局のところ「おれは、こうなったらめっちゃいいと思うねん」というのが先にあって、そういわれたり、見せられたりとかして、「それ、ステキやね」と共感されたりすることで、起こるイノベーションもあるよね。ってことなんだと思いました。

どうしてこの3冊に出会ったのか?

突破するデザインの出版は2017/6/29、直観と論理をつなぐ思考法は2019/3/6、デザイン思考の先を行くものは2018/11/9ということで、似たような時期にでているっちゃー、でてたんですねー。

なんか、思い出してきたけど、たしか当時、「直感と論理をつなぐ思考法」がKindle Prime readingで無料になっているのを見かけて、それを読んで衝撃を受けたんですね。

なので、その衝撃を周りの人に話して回ったら、デザイナーの人から「それ、意味のイノベーションと同じようなこといってんな」と「突破するデザイン」を紹介され、当時の上司には、「あー、なんかそれ「デザイン思考の先を行くもの」ってのでも同じようなこと言ってたよ」と紹介されたんでした。

おかしいなー、最初はエッセイを書くはずだったのに、すっかりいつものノリで、ビジネス書の話ですね(苦笑)

意味のイノベーションはGainクリエイター?

突破するデザイン」を読んでいて、あぁ、なるほど、そういうことかもしれない、と思ったのは、以下です。

ビジネスモデルキャンバス(BMC)を提示した書籍「ビジネスモデルジェネレーション」の続編でバリュープロポジションキャンバス(VPC)を提示した書籍「バリュー・プロポジション・デザイン」。

このVPCの中で、書くのが難しいなぁ、と思っていたのが、Gainだったんです。大体、Painの裏返しを書いてしまうんです。それだったら、Painだけでいいんです。

これが、意味のイノベーション的な発想で行くと、裏返しではないんですね、意味合いを変えていくアプローチをとる。上記の図の中に書き込んだ例は、冒頭でご紹介した、ベルガンティさんのTEDの動画の中で紹介されている「ろうそく」における意味のイノベーションの例です。

ろうそくはLED照明に比べれば、暗いし、明るさも不安定です、ですがその暗さや明るさの揺らぎというのは、親密な雰囲気であったり、余計なものが見えないであったり、リラックスといった意味合いを提供するのです。

その「意味合い」を引き出すためにはどうするか?Gain Creatorsを考えるわけですね。そうするとアロマキャンドルという考え方が出てくるかもしれません。

3つの書籍の使い分けのアドバイス

当時、これらの本に衝撃を受けたので、部門の多くの人に読んでほしいと思って、以下のように、書籍のカバー範囲を分類にしてみたので、もしかしたら皆様にもお役に立つかもしれないので、最後に載せておきます。

おわりに

このほか、当方のエッセイ的な記事は以下のマガジンにまとめていますので、もしよかったらのぞいてみてください。またフォローや記事への「スキ」をしてもらえると励みになります。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie



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