フルムーン3

【右脳めし】モノクロ写真で宇宙旅行|フル・ムーン(写真集)

『ファースト・マン』のパンフレットを眺めながら映画の余韻に浸っていた時、昔買った写真集を思い出しました。
確かまだ手元にあったはず...と本棚を探ってみると、ありました!

マイケル・ライト著「フル・ムーン」

『フル・ムーン』は1999年に発売された写真集です。
(新装版は2002年)

写真集の著者であるマイケル・ライト氏はサンフランシスコを拠点に活動をつづける芸術家・写真家です。
ただし、実際に写真を撮影したのは、アポロ計画の宇宙飛行士。
高級写真機のハッセルブラッドを使用していたそうです。

ハッセルブラッドは、1841年に創業したスウェーデンのカメラメーカー。
NASAとの付き合いは50年以上。スペースシャトルの時代でも使われています。
アポロ8号から使用された「ハッセルブラッド・エレクトリック・データ・カメラ(EDC)」は、宇宙空間での利用に特化したレンズと、距離や高さなどを計測する十字線がついたガラスプレートを備えたものでした。

NASAには3万2000点の未発表写真があった

アポロ計画の名でロケットの打ち上げが実施されたのは、1967年のアポロ1号から1972年のアポロ17号までの6年間。
その間に撮影された写真は、約3万2000点。
しかし、当時、報道用として公開されたのは、わずか20点。
しかも、何度も複写されて劣化した写真が出回っていました。

『フル・ムーン』では、未発表写真3万2000点から厳選された、129点のオリジナル写真(複写ではなくフィルムから現像)が掲載されています。
きっと、著者のマイケル・ライトさんがセレクトしたのでしょう。

この写真集の洒落ているところは、ロケットの打ち上げから始まり、着陸、月面活動、離陸、地球への帰還と、時系列に並んでいるところ。
この写真集を見るだけで月旅行ができるというわけです。
マイケル・ライトさん、センス良いですね。

全編モノクロ写真ではありますが、劣化のない高解像度写真ばかりなので、冒険気分は十分に味わえます。
とくに映画『ファースト・マン』を観た後は、気分がアガりますよ!

写真集『フル・ムーン』の入手方法

『フル・ムーン』は既に絶版となり、中古でしか入手できません。
その上、写真集は中古でも、それなりの値段がします。

もし、手を出しにくい価格だった時は、お近くの図書館をあたってみて下さい。
少々手間をかけても一見の価値がある写真ですから。

右脳めしとは?
右脳が司る「感性」や「創造力」の栄養源となるコンテンツのことです。
東雲創作堂ではクリエイターの力となる様々な右脳めしを紹介しています。

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