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【仕事術】コンセプトとテーマとモチーフの違い

クリエイター予備軍のみなさん。
コンセプトとテーマとモチーフの違いを、ちゃんと説明できますか?

サラリーマンクリエイターの皆さん。
会社の後輩に同じ質問されたら、ちゃんと答えられますか?

コンセプトとテーマを同じものと思っていませんか?
かつてのぼくは同じものだと思っていました。とんでもない間違いでしたよ。

コンセプトとテーマとモチーフの違いを端的に説明すると、こうなります。

・コンセプト:作品の中心となる不変のアイデア
・テーマ  :作り手の意図やモチーフが持つ意味
・モチーフ :コンセプトを形作る具体的な物事

ちょっと分かりにくいので、映画『ジュラシックパーク』を例にあげてみます。
(ジュラシックパークそのものの説明は割愛します)

・コンセプト:恐竜が人間に襲い掛かるパニック・サスペンス
・テーマ:「生命倫理や生命の進化・歴史」「テクノロジーの進歩と過信」
・モチーフ:バイオテクノロジーによって現代に蘇った恐竜

コンセプトとテーマとモチーフは密接に関係していますが、それぞれが抑える役割は異なっています。

ここでさらに質問です。

企画意図とコンセプトの違いはわかりますか?
この2つは同じ事がありますが、異なることもあります。

モチーフとガジェットの違いはどうでしょう?
ガジェットはストーリーで欠かせない道具、装置、仕掛けを指します。

これもジュラシックパークを使うと、次のような違いがでてきます。
(※注:企画意図はぼくの創作です。違いを示す一例と扱ってください)

・企画意図:恐竜をモチーフにした大人も子供も楽しめるSFエンターテインメント作品
・コンセプト:恐竜が人間に襲い掛かるパニック・サスペンス
・テーマ:「生命倫理や生命の進化・歴史」「テクノロジーの進歩と過信」
・モチーフ:バイオテクノロジーによって現代に蘇った恐竜
・ガジェット:本物の恐竜が見られるテーマパーク、琥珀に閉じ込められた蚊

さらに、似たようなものとして、タイトルやキャッチコピー、ジャンルがあります。
それらとも比較してみましょう。

・企画意図:恐竜をモチーフにした大人も子供も楽しめるSFエンターテインメント作品
・コンセプト:恐竜が人間に襲い掛かるパニック・サスペンス
・テーマ:「生命倫理や生命の進化・歴史」「テクノロジーの進歩と過信」
・モチーフ:バイオテクノロジーによって現代に蘇った恐竜
・ガジェット:本物の恐竜が見られるテーマパーク、琥珀に閉じ込められた蚊
・タイトル:ジュラシックパーク
・キャッチコピー:6500万年を翔けた夢とアドベンチャー!
・ジャンル:パニック・サスペンス

それぞれが関わり合いながら、物によっては同じ言葉を使いながらも、異なる役割を受け持っています。

もし、あなたがプランナーを名乗っているなら、もしくはプランナーを目指しているなら、これらはちゃんと使い分けるようにしましょう。

ややこしいけれど、なんとなく分かった気になったままでは、いけません。
プロフェッショナルな方々は、ちゃんと見ていますから。

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