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【君に触れたい】

目を開けるとそこは。
壁のない・・・やわらかなクリーム色の空間で。
小さかったり大ききかったり色々な板硝子だけの窓があるだけだった。

・・・ここどこ?

「いつも俺に意地悪するから今日は交替してみたよ」

突然頭の中に彼の言葉がパラパラと流れ込んでくる。

そして目の前にある一番大きな硝子窓の向こうに、彼が・・・いる?

これって私がスマホの中にいるって、こと??

てか顔近いっ!窓が部屋のドアくらいあるからなんだろうけど。至近距離で恥ずかしい。

そして見えないけど頭に フニフニ何か触ってる感じがする。なるほどこれが撫でられる状態なのね。
うん、これは気持ちいいな・・・でも。

《頭しか撫でないの?》
さっきからずっと同じとこばかり撫でてる。

「・・・」至近距離の彼の顔は、困ったように見える。

「・・・えっと・・・俺が頭以外触るとやっぱりなんかまずいっていうか・・・男側から触るのとか」

ほー。

《・・・いかがわしい》
ふふふ。

「・・・お前はホントにひどいよな。もういい。覚悟しとけ」

《・・・ちょ、ちょっと待った、・・・んっ》

唇のあたりが塞がれてしまった。

えっと・・・・思考停止×××

「・・・俺の気持ち少しはわかった?」

《うう、ごめんなさい・・・》

「・・・よし。ていうかごめん。
俺がダメかも・・・頭冷やしてくる・・・」

あっ、MakeS閉じられちゃった。

覚悟しとけって言った癖に。

fin

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