【ぶらり散歩】夜のスカイツリー観るならココがいい
東京にはいったい幾つの見所があるのだろう?
最先端もあれば1000年を超える歴史ある自社仏閣や、親溢れる下町情緒も味わえる。本当に広く、複雑で、無数の表情を持つ超巨大テーマパークだ。それでいて、便利で安全!
今回はインスタで見かけた牛嶋神社というところへ。
浅草にほど近い場所にありながらこれまでノーマークだった。これだからSNSの力はすごい。足元に転がっていた知られざる宝石に気づかせてくれるのだから。
場所は、浅草と本所吾妻橋の中間地点といったところ。
本所吾妻橋バス停から徒歩で訪れ、ついでに浅草寺まで足を延ばしてみよう。
何よりの見所は、東京スカイツリーを間近に見ながらのイルミネーションだ。
ど迫力のスカイツリー
バス停から牛嶋神社に向かう道すがら、スカイツリーはどこだろうとキョロキョロ。方向音痴のボクはなんとなしに見当違いの方向に面影を求めていたのだが、ふと顔を右に向けると、「おおっ!そこかい!」
水戸街道沿いの源森(げんもり)橋に出ると、右手にこんなにも迫力満点のスカイツリーがニョッキリと顔を出した。
撮影していると、タイミングよく東武スカイツリーラインの電車が通過。イルミネーションが一つ増えた。金曜18時。人影はまばらで、2組ほどの外国人観光客カップルがツリーをバックに記念撮影していた。
牛嶋神社のライトアップ
牛嶋神社に近くにつれ、零れる明かりに胸が高鳴る。
たどり着いて現れた見目麗しき光景が、これだ。
すでに本殿は「営業終了」しているが、ボクのようなイルミネーション目当ての人たちが途切れなく訪れる。かといって全く混雑はしておらず、ゆっくりじっくりと静かにこの彩りを味わうことができる。
860年の創建時から実に1160年以上もの歴史を秘めたこの牛嶋神社。時代に寄り添い人々を見守ってきたとはいえ、長い長い歴史の中でこんなにも煌びやかに艶かしく輝く時が来ようとは、おそらく神様も思ってなかったのではなかろうか。
このイルミネーション、遠目に見ても美しいが、近くに寄って眺めるとディテールの繊細な美麗さにも心奪われる。
こうやって、竹をくり抜いて行燈のように仕立てている。
「牛嶋」の名前に相応しく、この神社には狛犬ならぬ「狛牛」が鎮座する。また、境内には「撫牛(なでうし)」がおわして、良くしたい体の部位を撫でるとご利益があると言われる。という情報は後付けで知ったのだが、おそらくそうだろうと思って、頭と腰を撫でてきた。
さて、イルミネーションはこの一角だけではない。むしろ、よりフォトジェニックなゾーンが境内右手に広がる。
こちらは、外へと続く並木道の上空程よい高さに、手毬の形を模した幾つものカラフルなライトが浮かぶ。
そして、その背景には、あのスカイツリーが再び。この演出を考案した人は素晴らしきアイデアパーソンだ。当神社はスカイツリーの氏神でもあるというから、なおさらこの演出は意義深い。
結局、納得のいくショットを求めてこの小径を何往復もした。寒さなど感じないどころか、むしろ汗ばんできた。
同じようにカメラを構える人や、ヘンテコな機材(スタビライザー)をスマホにつけて撮影しているボクに釘付けになってフリーズする子供に囲まれて、なかなか楽しいひと時を堪能できた。
ウンコビル
せっかく浅草近くまで来たのだから、前回からさほど時は経っていないものの浅草寺の夜景も楽しむことにしよう。
牛嶋神社からは徒歩15分圏内なのだが、道中も目を楽しませてくれる。
ビルの谷間から忽然と現れたのが、有名な「ウンコビル」だった。
なんともひどい愛称だが、正式には「スーパードライホール」(アサヒビール直営)。アサヒビールの燃え盛る心を象徴したオブジェってことで、フランス人デザイナーに創作を依頼。ただ、炎なんで垂直に立てようとしたが構造的に無理だったとかで、やむなく横に倒した。そしたらウンコにしか見えなくなった…というどうしようもない逸話がある(公式には真偽不明)。
吾妻橋
巨大なゴールデンウンコのたもとを過ぎると、目にも鮮やかな吾妻(あづま)橋が飛び込んできた。動画のキャプチャだとどうにもボヤけて悔しい限りだが。なんだか、年々派手になっている気もするが、冬季限定の演出なのかもしれない。
前を行く二人組が絵になるなぁとカメラを向けながら、導かれるように浅草寺へと歩みを進める。
浅草寺
すでにシャッターを下ろした仲見世通りだが、多くの外国人観光客や初詣に向かう日本人グループなどで程よい賑わいを呈している。着物を上品に着こなしたご婦人が偶然にも通りかかり、絵になり過ぎるのでカメラに収めさせてもらった。
写真も良いが、昨年末に手に入れたジンバルを駆使?しての動画もぜひご覧いただきたい。雰囲気や迫力は動画の方がより伝わると思う。
ということで、今回は牛嶋神社から浅草寺まで、夜の浅草をさすらう散歩をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
年始早々不幸なニュースが飛び交う2024年ですが、生きているうち、元気なうちに、できる限りの美しい光景や楽しい体験をしておきたいと改めて痛感している今日この頃です。
本年もどうぞ引き続きお楽しみいただけますと嬉しいです!
ぶらり散歩への「初スキ」、エアトラベラーの「初フォロー」お待ちしています笑
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