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仕組みを理解するということ。

写真練習家兼フォトパティシエの篠山です📷
人形町の秘密基地で暮らしています🏢


先日 とあるシェアオフィス的なサービスを利用して 支払いをしようとしたのですが、受付のレジ端末がなかなかうまく動かない。

で、可哀想になった私が見てあげて、無事復旧して 会計を済ますことができました。

それは多分 楽天ペイ カードリーダー というやつで、電子マネーやクレジットカードでの決済に対応しているもの。

世の中便利になって、大きなレジ機等を設置せずとも タブレットとリーダーさえあれば様々な支払い方法に対応できるようになりました。

一方で、そのような端末に対する決済サービス側のサポートは簡略化され、使用者(小売業/飲食業/サービス業等の店舗)にはトラブル発生時における対応能力(教育)が求められるようになってきていると想像します。
(正確に知らないので 想像しているだけです💦)

IT系の私は どんどんそういう世の中になっていってくれと思うのですが、色々と弊害もありそうですね。



ところで 写真に関して。

写真を撮って、それを現像(調整)して、SNSにアップする(共有する)、みたいなことは多くの人が日常的に行っている行為だと思います。

なんなら専用のカメラではなく スマホであれば、より手軽に 簡単に、それらを行うことができるはずです。

世の中便利になりましたね🤔

そして、そのような 情報を発信するという行為が一般化され(裾野が広がり)、文化というレベルにまでなっていると言ってよいと思います。



昔は画像をアップロードして人に見せるなんて とてもとても大変なことで…

いや どんだけ昔のことを言っているんだって話ですが笑

まだデジタルで写真を撮ることなど一般人にはできなかった頃(?)、例えば PC で描いた絵だとかプログラムで描いた 3D CG だとかを人に見せようと思ったら、データを LHA で圧縮して(まとめて) ISH でアスキー変換して 掲示板に貼り付ける…とかやっていた訳ですよ。
(何言っているのか分からない)

でも 便利なアプリ(常駐アプリ)もあって、端末に ISH のアスキー文字列が流れてきたら 自動でバイナリ変換して解凍して 元のデータを保存する とかしてくれていたのです。
(何言っているのか分からない)

今思えば 受け取り側には少しだけ優しかったのですね。
まあ、その環境を構築するスキルは必要でしたが💦



そして その後 Windows やら Mac やらが登場し、WWW(草ではない)が発明され(というか一般に開放され)、携帯電話には i-mode(等)が搭載され…

と、面倒なことは あまり理解せずとも、とりあえず多くの人がやりたいであろうことは簡単にできるようになっていきました。


今 スマホ等で様々なアプリが活用されていますが、あれらの多くの中身は WWW(草ではない)の進化系💡
もちろんバックエンドには 第四次産業革命などとも呼ばれる強力な技術が隠れていて、それらとの組み合わせで非常に便利な(そしてある意味非常にこわい)体験を我々に提供してくれています。



写真の話に戻りましょう。

先の、写真を撮って 現像(調整)して アップロードする という一連の行為。
分解すると

  • 写真を撮る

  • 現像(調整)する

  • アップロードする(共有する)

となりますが、それぞれ その人が持っている知識や技術によって クオリティや効率が変わってきますよね。

そこを上げていくことを大切にして欲しいなと思うのです。

もちろん、特に 写真を撮ったり 調整したり という領域については、AI技術の進歩により 一定の範囲においては人間の知識や技術を凌駕するアウトプットを叩き出せる(あるいは支援できる)ようになってきています。

それらをうまく使えば楽に高いアプトプットを出せるかもしれません。



何が言いたいのか。

私は古い人間ですから、そんなんでいいのか、と強く言いたいわけです笑


写真を撮るという行為にしても、今や 光学的知識も機械的知識も持たずとも、綺麗にボカした決定的瞬間の写真を簡単に(?)撮れてしまうのです。
走る電車を歪まさずに撮れてしまうのです🚃(多分)

特殊な技術も何も要らないのです。



じゃあ ちゃんと知識や技術を得て撮るならいいのか。

それも部分的には違うと言いたいわけです💦


昨今はとにかく結果(アウトプット)だけを求めて行動する人が増えていて、もちろん様々な分野において裾野を広げるにはよいことなのかもしれませんが、、

短期間で知識や上っ面の技術だけ習得して 器用にやり抜く。

どうして そんなに生き急ぐのか。
終末が近いからですかねえ、、(オカルト)



単純な例を挙げるなら、、
例えば写真をボカして撮りたいなら 絞りを開ければよいわけですが、その知識だけでオートで撮っていると、代償として露出が上がる(結果としてシャッター速度が上がる/感度が下がる)ことや 場合によっては最大のシャッター速度でも適正露出にできない事態に陥ってしまうことすら知らず、トラブルへの対処ができなかったりするかもしれません。

機械(コンピューター)は 正常系(正常な状況)への対応(ノーマルな結果の実現)は かなりの高精度でやってくれますが、半正常系や異常系にはまだまだ弱く、人間の判断を必要とすることが多いはずです。

そういった事態のためだけではないですが、私は、本質(仕組み)をしっかり理解することの重要さを説きたいわけです(何様 笑)。



YouTube とかのハウツー動画も良くないですよ。

原理の説明もせず、使い方(手順)と効果だけ示したりして。
また、そういった手っ取り早くて 表面上派手な動画のほうが伸びたりして。
さらに その動画自体も倍速で観るんでしょ。(それは別にいいけど)

(この辺り 結構憶測で書いています💦)



私は理系だからというのもあると思いますが、何においても まずは仕組みを理解したいという気持ちが強くあります。

そもそも仕組みを理解していないものなんて 気持ち悪くて使いたくないですし(そこまで潔癖には思っていないですが)、何より、理解していれば応用が利きますし、先の話の通り トラブルシューティングにも役立ちます。



少しだけ違う話。
写真で言えば、例えば 好きな作家さんが使う機材、やる事、現像プリセット、何でも同じにしてみる。

それで何となく似たような写真が撮れて ちょっと気分が上がる。

それでいいのかっていう話です。
おそらく その作家さんが選ぶ機材にしても、ルーティーンにしても、現像にしても、何か意味があって辿り着いたものなのです。

それを理解せず ただ真似をするだけだとしたら、そこには何も残らないですよ。
本質を理解して 自分なりの工夫をする、という一番楽しいこと(?)を放棄して つまらない悦に入っているだけです。



…おっと言葉が過ぎたでしょうか💧←


そうそう、よく「勘が良い」という言葉を使います。

あれは 決して、手順をスムースに飲み込んで 素早く対応ができることを言うのではないと思っています。

そうではなくて、多少のディレイはあっても 事の本質を理解し、様々な応用事象を自分の力で乗り越えられることを言うのではないでしょうか。

私はそういう人が好きです💓←



ともあれ、私が言いたいのは、別に誰か特定の人に向けて言いたいわけではないですが、極端に結果を急がず、まずは基本を学べ、ということです。

いえ、古い寿司職人のように「飯炊き3年、握り8年」とか言うつもりはありません。

むしろ もっと効率よく 本質(行動の理由)を盗み得て、さっさと自分なりの進化を遂げよ と言いたいのです。

基本無き所に進化は無いです。



風習なんかでもありますよね。
理由は分からないけれど、昔から こうしてきたみたいな事。

それが始まった頃は 絶対に何か理由があったはずなのです。
でも、その理由が伝承されず、あるいは時代の流れに伴って理解され難い事象となってしまい、ただ行為だけが残されていく…。

オカルト的に言えば、何か上位次元の存在の機嫌をとるために続けてきたことで、マニュアル的に続けていくべきことなのかもしれませんが笑

私はそんなの糞くらえなわけです💦

いえ、オカルトは大好物ですけど←



さて、冒頭のカードリーダーの話。

あのトラブルの原因は Bluetooth の接続不良だったのです。

仕組みを理解していれば、あー どうせこの端末と iPad は Bluetooth で接続されているんでしょ、まずは それを確認すべきだよね、となり、

設定アプリを開いて Bluetooth で接続できていないことを知り、再接続を試みる、といった手順で簡単に問題解決ができたのです。


いえ、簡単なのかどうかは分かりませんが💧



随分好き勝手なことを書きました。

でも、何でも丸覚えすればできちゃうよ とか AIを使えば何も知らなくても簡単にできちゃうよ とか、そんなつまらない時代になって欲しくないなという…細やかな抵抗でもあるのです。

目先の出来高が期待され、それが賞賛され、社会全体が生き急いでいる。

そんな世の中が怖いのです。



本記事に載せた写真は、昨年末に開催された
写真展 vol.II 【 #横浜夜想曲 】( #ヨコハマノクターン )
にてボツにしたものです💦

既に #note で掲載済みのものも多くあるかと思います。

ボツ写真も有効活用するのが私のポリシーなのです(?)←


以上、私の戯言にお付き合い頂きありがとうございました🙏



ロケ地: いろいろ
機材: いろいろ



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