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こなみんフェスを終えて。(Rollei Sonnar 2.8/40 + Nikon Zf)

こんにちは、写真練習家 兼 フォトパティシエ のきっちん篠山です📷

人形町秘密基地で暮らしています🏢


私は音楽はやらないし、聴く方も まあ流行りの曲が聴ければいいかなと思う程度。

でも その流行りの曲というのは、女性シンガーソングライターに激しく偏っているという…

拘りがあるのか単なる好みの話なのか よく分からない感じだったりします。

音楽フェスなど行ったこともなく💦

グルーヴ感を味わったことも味わいたいと思ったこともないわけで💦💦

そもそも人が密集する空間が大嫌いという…💦💦💦


そんな私が生まれて初めて参加したフェス、しかも出場側として、、😲

それが KONAMIN ROCK FESTIVAL' 2023 通称 #こなみんフェス だったのです💡


この記事では、私の展示に関わること、フェス全体に関わること、そしてその中で私が得た学び、、等について記させて頂きます。



と言いつつ、前提として 私と #佐野小波 さんとの関わり合いについて先に書いておきましょう。

どうやって知り合ったのかは忘れましたが←
自ら主催する #JuicyFruits展 の初回、そのモデルの一人して撮影させて頂いたのが最初でした。



2016年7月10日、奥多摩に行きました🍋

なんだか この時の写真(展示)で、ケンタさんも小波さんを知られたそうですね。

と、フェス最終日に初めて聞きました笑
もっと早く言えよ。

ん。ということは、私が今回のフェスの生みの親ってわけですかね←



それから 2年空けて(笑) 2018年7月22日、同じく JuicyFruits展向けに五反田で撮影📷

このカットには写っていませんが、やはりレモンがイメージフルーツです🍋



そして、いよいよ(というか、なんと それまで2回しか撮影がないのに) 今回の展示テーマである『decisions.』の撮影をさせて頂いたのでした。



期間は 2019年3月~4月、3回のロケを敢行しました。

確か、私が写真集制作に関わる募集をして、それに小波さんが反応されたのをキッカケに話をすすめさせて頂いたのでした。

当時もちろん既に大人気モデルであった小波さんに土日祝限定で 3回、予定を戴きました。

多分、色々工面して空けてくださったのだと思います。



この『decisons.』には実は遡ったエピソードがあり、その続編として制作したものだったのですが、

小波さんをモデルに何か(写真集)を制作するとなった時に、イメージから直感的に この続編がマッチすると思ったのです。

彼女がギターを弾くことも、浜松にゆかりがあることも 全く知らずに、彼女との浅い浅い関係からイメージしたのが この内容だったわけです。


もしかしたら その時点で 既に今回のフェスに引き込まれていたのかもしれませんね。

#オカルトかよ



そして翌年、また JuicyFruits展向けの撮影。

杉並の古民家にて、2020年9月5日でした🍋

どうでも良いですが、これは #GFX で撮った写真です💡

ここまででお気付きの通り、私は基本的にただ撮るだけの撮影はしません。何か目的があってこその撮影、それがポリシーです。

特に小波さんの場合、ぶっちゃけて言うとキャラクター的な相性が合っているとは思っておらず笑、それ故 ただ撮るだけの撮影などあり得ないと考えていました💦


もちろん、彼女のプロ意識、気遣い、テーマやシーンに沿った表現力、そういったものには信頼を置いていましたし、リスペクトしていました(います)。

そして私も、そういった撮影において 高い精度でアウトプットを出せる自信を持ってやっていましたし、事実 彼女とのコラボレーションにおいては もれなく良い写真を出せてきたと思っています。



それから、彼女に出展者側として JuicyFruits展に出て頂いたり モデルを一名に限定して展示をしたりした関係で間が空いてしまいましたが、、

今年の JuicyFrtuis展に出演して頂いたのでした🍋

撮影は 8月、前回と同じ古民家にて。
あまり細かく書くと もしかしたら彼女の調整であおりを喰らったカメラマンさんがおられるかもしれないのでボカしておきます💧


この出演は、実は こなみんフェスへの出展を打診された際にバーターとしてオファーしたものなのでした。

時期が近いこともあり、そうすれば互いの集客にプラスになるだろうと💦


ということで、『decisons.』向けの撮影を 1回と数えるなら、実は 5回しか撮影経験がなく…
毎月のように撮影されておられる、あるいは 10年前から撮影され続けておられる 諸先輩方(?)からすると、なんだこの にわか者がと言われるかもしれませんが、、その濃さには自信を持っていますので 文句は受け付けません笑



では本題に行きましょう。

これはフェス初日、設営のために #ギャラリーコンシール渋谷 に着いた時に撮った一枚です📷


ロックフェスなので(?)、ギターを背負って、荷物を転がして、人形町から10キロ歩いて会場に向かいました🚶

正直キツかったですが、そういうものです。

#ロックだぜ



私の展示のメインはタペストリー。

写真展でタペストリー(がメイン)というのも やや抵抗があったのですが、私の展示の本当のメインは写真集ですので、いかにそこに誘導する展示にするかがポイントとなり、結果こうしました。

言葉(モノローグ)を入れて、この展示がストーリーを描いているものだと認識させる。

そういった意図でした。



ストーリーは、いわゆる男女の恋愛模様です。

タペストリーのほうで 彼女側の心情の変化を綴り、下の L判写真のほうで 二人の時間を表すようにしました。



ご質問で多く頂いたのですが、この L判写真の古ぼけた感じは、いわゆる お茶染めで実現しました💡

随分前に #小林修士 さんがやられているのを拝見してパクりました←

6年振りくらいにやったのですが、今回は赤味をより強調したかったのでルイボスティーで染めました。



ギター、ヘッドフォン、スーツケースは、4年前の撮影でリアルに使用したものです。

そして #レモン牛乳 も当時のものです笑

こなみんが口を付けたストローだったかもしれません💦



そして、真のメインの写真集。

これは 実は(?) 2冊あって、それぞれ主人公の真琴(こなみん)と信也(彼氏)の心情を綴ったものになっていたのです。

そんな 2冊があったことだけは これまで様々な場所で明かしたことはありましたが、ここでは全てを記させて頂きます。

なぜなら、今回のフェスで ほぼ初めて、この『decisions.』を正しい形(自分が納得できる形)で表現できたからです。

ディスる訳ではありませんが、『decisions.』が最優秀賞を頂戴した #私的写真集選手権 の展示でも、その後の Tokyo Models の展示でも、フォーマットが決まった展示であり、この世界観を伝えるには不十分でした。



最初、私的写真集選手権に応募した際はオリジナルの、いわゆる真琴編のみでした。

そして ぶっちゃけるなら、撮影の時点では、私の中でも 真琴が故郷で好きな音楽を続けていく決断をした という単純なストーリー(結末)しか頭に無かったのです。



でも、真琴編の最後のページに載せた このカット。
これが撮れていたことからストーリーが膨らんだのです。

これは小波さんが何気なく振り返って笑ったタイミングを撮ったものだったのですが、
この後ろを振り向いて笑う彼女から、信也が この場に一緒にいて、一緒に彼女の故郷で音楽を続けているというストーリーが生まれたのでした。



そうすると 信也側の物語もつくらなければなりません。

そして生まれたのが『decisions. //the other side』、いわゆる信也編です。



信也編は先に書いた通り、彼氏側の心情を綴ったモノローグになっています。

彼は、うまく力添えできなかったものの ずっと真琴の悩みに気付いていました。

そして ついに彼女が決断し、同棲する東京の家から出ていってしまった時も 直後に気付いて追いかけていったのです。

一足遅れて彼女の故郷 浜松に着いた彼は、大自然の中 自由に歌う彼女を目撃し、決断します。



いったん東京に戻り、全てを整理し、再び浜松へ。

「もう、君を一人で歌わせたりしない。」

それが彼の決断でした。



『decisions.』

「決断」という意味の単語ですが、通常は複数形にしないと思います。

それを敢えて複数形にしたのは、真琴と信也、それぞれの決断が この物語には含まれているよ、という意味だったのです。

そしてもう一つ、オーディエンスの皆さんに向けては、人生の中には 大きな決断をしなければならないポイント(岐路)がいくつもあるので、それぞれで しっかり考えて決断してくださいね、というメッセージも込めていました。



信也編は 一部異なる章を入れていたり、使う写真も変えていたり、撮影の時点では想定外のことも多かったのですが💦

でも、本筋とは関係ないカットもちょこちょこ撮る私の撮影スタイルが幸いし、なんとかまとめることができました。



そんなこんなで出させて頂いた私の展示、多くのかたに 2冊の写真集までご覧頂き、ご感想やコメントを戴くことができました。

4年前の作品ですから、初めてご覧になるかたも多かったと思います。

私はオーディエンスを泣かそうと思ってつくっているわけで笑、まんまと(心の中で)泣いてくださり、とても嬉しかったです。

伝わって嬉しかったです。



あと、モデルの #仁藤りさ さんが 2冊読まれて感動して頂けたのですが、彼女、JuicyFruits展にも初期に出演しておられたりしていて、なんだか感慨深いなぁと思ったのでした💡



では、フェス全体に関して。


まずは主宰のお二人、佐野小波さんと #ケンタ・ソーヤング さん。

今回のような機会を与えてくださり 本当にありがとうございました🙏

なんというか、普通のグループ展、モデル展では味わえない感覚を味わえたような気がします。

それこそグルーヴ感でしょうか。


お二人による今回の企画、既存のグループ展やモデル展には留まらない、様々な要素を盛り込んだこのフェスは間違いなく歴史に名を残すものになるでしょう。

そして、その熱意や信念、それに基いた熱い運営、リーダーシップは素晴らしいものでした。

写真展を主宰する側の目線においても学ばせて頂くことが多かったように思います。


ぶっちゃけ、ケンタさんはクセ強いし笑、キャラクター的には合わないです💦

それでもやはり、クリエーターとしても、それを世に出すエンターテイナーとしても、今回のような主宰者としても、自分にはない良さをお持ちだと思いますし、リスペクトせざるを得ない(←)と思っています。



7日間のフェス、さほど多くの時間を在廊したわけではありませんが、なんだか熱量にうなされて(?)酒の量が増えました笑



酔って何だか分からない写真を撮ったりもしました💧



出展者の皆さん。

普段は交わらないであろう方々と同じ展示に参加することができ、単純に嬉しかったです。

あまりご挨拶できなかった方もおられたと思いますが、多くの新しい繋がりができました。

ただのグループ展やテーマが大きな巨大な企画展では味わえないような一体感があったように思います。

主宰のお二人の力もあったでしょうが、出展者の皆さんの意識も強く影響していたと感じます。


皆さんの展示は、それぞれの感性で小波さんを表現し、魅せておられたかと思います。

様々な想い、工夫、熱意、がそこにはありました。

それで気付いたのですが、あれ、皆さんの撮られる小波さん、妙に可愛いやん(←)と。

そして どうもそれは私の彼女に対するオーダーが関係しているようなのです。



実は私、いつも「ナチュラル系メイクで」とオーダーするのです。

その意図は、変にこってこてのメイクをされてしまうと私が描きたい世界観に合わない恐れがあるためです。

おそらく彼女はそれに素直に反応して、かなり薄めのメイクに留めておられたのだと思います。

それが可愛くないと言うと語弊がありますが💦、実に自然で、素の感じが出せたなーと感じています。

一方で、ちょっとだけレタッチは大変でした←



…などと余計な小話も挿みつつ、、

こなみんフェスは幕を閉じました。

ご来場頂いた皆様、気にして頂けた皆様、大変ありがとうございました🙏

出展者の皆さん、お疲れさまでした。
素晴らしい展示、そして数々のサポート、ありがとうございました👍

そして主宰のお二人、本当にお疲れさまでした。
あんな規模の展示を主催することなど私には想像できません。
色々と難しい点はあったかと思いますが、お二人が感じておられるほどマイナスは無かったと思います。パーフェクトです👍

写真展(フェス)を良いものにしよう、より多くの人に気持ち良く見てもらおう、そんな熱意と姿勢、参加者を導くアクション。

本当に多くの学びがありました。



そんなことを考えながら、最終日の撤収後、荷物を自宅に運んだついでに好きなラーメン屋に行きました🍜



やはりこの一週間でかなり消耗していたのでしょう。

ラーメンの塩分が身体に沁みました。



そして人形町のアトリエに、これだけ持って来ました。

いつでも見返して、気持ちを高められるように。


ここまで読んで頂き ありがとうございました。


※最後に、Nikon Zf で撮影した今回の記録は、まだ現像アプリが未対応のため私の本来のトーンが出ておりませんことを弁明しておきます💧



ロケ地: ギャラリーコンシール渋谷/秋葉原
撮影機材: #Rollei #Sonnar 2.8/40 + #Nikon Zf



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