オフグリッドについて

仕事ばかりしていると、勉強できないので、メモ。

オフグリッドってなに

ここ最近「オフグリッド」という言葉を聴いた。

オフグリッドとは、狭義では電力会社に頼らずに、自給自足で電気を賄っていこうとする生活様式、その状態のこと

広義では、水、ガス、水道、電気、排水などのあらゆるライフラインを自給自足で賄う生活様式、その状態のこと

全てのライフラインとなると、かなり難しい話になるので、ここでは狭義の「電気」について考える。

原発のことや、世界的なエネルギーの何かしらの問題なのだとは思うが、電気代が高くなってる。

けれども、いくら値上がりしても、電気のない生活は無理。

なら自分で賄おうよという話になり「オフグリッド」の言葉が聞かれるようになった。

少し調べると、日本の家庭で、オフグリッドを実現する方法は、今は主に太陽光発電しかないようだ。

ソーラーパネル+蓄電池を家庭に設置して、家庭の電気を賄う方法は、もう1993年と、かなり前から行われている。

当時は導入費用に1500万円もかかったらしい。
今では太陽光発電を設置するには相場として100万円〜300万円くらいが相場らしいが、それは下記の費用だけでかかるそうだ。

・ソーラーパネル
・パワーコンディショナー
・架台
・工事の費用

※パワーコンディショナー:ソーラーパネルの電気を直流に変える装置
※架台(かだい):ソーラーパネルを設置する台

さらにオプションとして
・蓄電池

というものもある。
蓄電池を設置すると、昼間に貯めた電気を、夜に使えるようになるとか。
価格は様々だが相場は80万円〜200万円するようだ。

なので、全部含めると200万円〜500万円も太陽光発電にコストがかかるようだ。


太陽光発電の費用

オフグリッド、太陽光発電のメリットは以下
・節約になる
・エコ
・災害など有事の際に役立つ
とのこと。

ただ、費用面を見ると、とにかく初期コストが高い
仮に工事と機械を含めて200万円〜500万円かけても、1ヶ月の電気代が仮に1万円安くなったとしても、

12か月×10年で120万円にしかならない。
月1.5万だとしても180万円。
かけたコストすら何十年も回収にかかる。

少し前までは「家庭で貯めた電気を電力会社に売れるんです」とセールスされてきたようだが、売電価格は年々安くなっている。

加えて、機械が故障したら、また費用がかかる。
メンテナンス費用もかかる。
また何より疑問なのが、蓄電池やソーラーパネルなどの耐用年数も15年前後。
補償があるそうだが、破綻してるとしか思えない。

条件付きで国から補助金がでるそうだが、そもそもこの太陽光発電のシステムが破綻しているのに「補助金」と言われても、それって税金でしょ?とも思う訳。

んで、実際に太陽光発電を取り入れて、一年目の結果をブログに書いている人がいたので、紹介。


ブログの要約をすると

・蓄電池含め363万(税込)の費用がかかった
・普通に試算すると費用を回収するのに31年かかる
・だが東京都の補助金で233万円補助された
・なので7年で初期費用を回収できる
・補償があるので15年は故障しても問題ない
・やって良かった


という内容だった。

やはり、補助金あっての太陽光発電な訳。

埼玉県で調べたが、東京都みたいにそんな厚い補助金はない。
地方なら補助金すらないのでは。

なので、やはり補助金あってのものだし、そもそも破綻しているのに間違いはないことが分かる。

ただし、安心感を買っていると思えば、それはそれで人それぞれだし良いのではとも思う。


考えること

個人的にオフグリッドに興味がある。
とにかく初期コストやリスクを含めて、破綻しない、現実的にお得になる方法はないものかと考えてみる。

Anker Solix F3800について

太陽光発電の費用を知ると、とにかく工事費用、蓄電池、システム、ソーラーパネルが高いことが分かった。

なので、この費用をまずどれだけ安く出来るか考えていたところ、海外のバッテリーメーカーのAnkerから大容量のバッテリー「Anker Solix F3800」という商品が発売されていることを知った。

この製品は、キャリーバッグぐらいの大きさで、持ち運びが出来る、モンスター級のモバイルバッテリーみたいなもの。

・価格は70万円
・蓄電容量は3.8kwhで
・出力は5000Wまで
・200V対応
・EV充電対応

と面白い仕様だと思った。

家庭用蓄電池だけでも相場は
80万円〜200万円。
3.5kwh〜14kwの容量が一般的。

それと比べると3.8kwhは少ない方ではあるが、40万円で更に3.8kwhの拡張バッテリーで容量を拡張できるのも面白い。


でも、モンスター級のモバイルバッテーじゃ、家庭で使えないのでは?と思うが、家庭で使えるようにするオプションの「Anker Solix
Home Power Panel」を使うと、家庭用蓄電池と同じようにも拡張できるそうだ。(未発売、価格未定)


詳しくは下記動画が参考になる。

ポイント①持ち運びも家庭用でも使える

面白いと思ったのは、持ち運びもできるし、家庭用蓄電池のように、家で固定しても使えるところ。

まだ持っていないが、キャンピングカーを持ちたいと思っている。
キャンピングカーにも車載バッテリーなどあるが、取り付けにも費用がかかる。

この商品なら、車に一台積んでおくことで、エアコン、電子レンジ、冷蔵庫、業務用機器にも利用できる。
従来のモバイルバッテリーでも可能だったが、性能、出力、容量に申し分なく、便利。

また、家に帰れば、家庭用蓄電池として利用できるため、日々の電気代の節約にもなる。


ポイント②拡張できる

+40万円もするが、+3.8kwhの拡張バッテリーがつけられる。
工事の必要もなく、線で繋ぐだけで良い。
もしバッテリーが悪くなっても、変えられるのが良い。

「Anker Solix Home Power Panel」をつけると、簡単な工事で家庭用蓄電池のように使うこともできる。

ポイント③非常用として優秀

持ち運びが出来るので、災害などで家に居られなくなっても、避難先の体育館、車内などでも家と同じレベルの電気が使えるのは、家庭用の太陽光発電とは、大きく差がある。


ポイント④安い

本体価格は基本70万円(税込)なのだが、購入先によって60万円で販売されているところもある。

また今後、割引される可能性が十分にある。(実際クラウドファンディングの時は45%オフだった)

どこまで安くなるかは分からないが
50万円までなる可能性もある。

ただ、他に必要な機材があるので実質120〜150万円はかかるかもしれない。

本体 60万円
ホームステーション ??円(未発売のため)
ソーラーパネル400W×2枚 20万円
簡単な工事費20万円くらい?

予想でしかないが、多分このくらいと仮定する。

一般的な固定された家庭用太陽光発電では300万円前後はするので、半額以下なら安くなりそうだ。

素人なのでソーラーパネル2枚で、普段の生活に不足なく充電できるか分からないけど。

よく考えると、ホームステーションて必要だろうか?
家の照明や、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、こたつなど、すべてを太陽光発電で全部賄う、完全なオフグリッドを目指すなら必要かもしれない。

ただ、一般家庭で求める事はお得かどうかだ。

一般家庭で最も消費電力の多い家電は
・1位 冷蔵庫 14%
・2位 照明 13%
・3位 テレビ 9%
・4位 エアコン 8%

となっている。
照明は諦めて、冷蔵庫、テレビ、エアコンや、その他の固定機器なら、ホームステーションがなくても、ソーラーパネル+本体だけで賄えば、7割から8割は節約ができるかもしれない。

そうなると、ホームステーション?円と、工事費用もかからないので、実質

本体60万円+ソーラーパネル400W 2枚 20万円
合計80万円の初期費用で済むのではないか。

自家用車でEV自動車を持っている人なら、車の充電も可能なので、お得感はさらに増す。

素人が憶測で適当に計算するものではないが、一般的な太陽光発電システムよりも、初期投資がかなり安い。
セールでさらに安くなることも期待できる。

耐用年数は10年。
仮に6割の月6,000円電気料金を節約できたと仮定すると、年間7万円、10年で70万円の節約。
夏場、冬場のエアコンをカバーできるなら10年あれば元がとれるかもしれない。

あとはホームステーションの価格と工事費を付けて9割電気料金をカバーできるとした時、どれぐらいで初期費用を回収できる日が論点になる。

EV自動車を利用するなら、多分より早く初期費用を回収できそうだ。補助金なしでも。

仮に、全額回収できなかったとしても持ち運びができる点が良い。

災害に備えるのであれば、住宅に固定された太陽光発電機ではなく、持ち運びが可能な方がより良い。

僕個人としては、キャンピングカーで、車内のエアコン、仕事に使えることがとても良い。

本体価格が60〜70万円もするので、簡単に検証することができないのが残念ではあるが、選択肢の1つとしてありだと思った。


おわりに

オフグリッドについてと書いておきながら、ただの商品紹介になってしまった。
また、憶測で話すことも多くなってしまった。

最近では、テスラ社もパワーウォールと言う名称で、家庭用蓄電池を発売しており、13.5kwhの大容量で、130万円〜で、販売している。

今後も、エネルギーの高騰や、カーボンニュートラルなどの観点から、太陽光発電機器は発達してくるだろうと思う。

ソーラーパネルの高効率化も研究が進んでいるようだ。

キャンピングカーだけでなく、大型3Dプリンターで作るグランピングハウスの研究に際して、電力の問題が出てくるので、引き続きオフグリッドについて調べていきたいと思う。

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