こにし鍼灸整骨院 小西 尊大

野球の投球障害の動作解析・フォーム指導を得意としています。 https://r.goo…

こにし鍼灸整骨院 小西 尊大

野球の投球障害の動作解析・フォーム指導を得意としています。 https://r.goope.jp/sr-01-014541s0003/ https://www.instagram.com/shinq_koni/

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投球時 胸の張り・肩最大外旋に必要な身体の動き

投球時の加速期(アクセラレーション期)に胸が張り肩関節の最大外旋がおこなわれ肩関節が180°程外旋しているように見えます。 実際には肩関節は約110°ほどしか外旋はしていません!なぜ?180°外旋しているように見えるかというと身体の様々な関節が動いて複合で180°の動きをしてるからです。 今回はこの動きができなくなる原因を書いていきます。 各関節がどのくらい動いているのか? 全ておおよその数値です 肩関節外旋   110° 胸椎・胸郭伸展 15° 肩甲骨後傾   15°

    • 投球時 腕が遅れてしまうと腱板を痛める

      投球時に肩関節・上腕は肩甲骨面上(ゼロポジション)にないといけません しかし、身体の開きや肘下がりなどの原因で上腕が遅れてしまうと肩甲骨面よりも後方になってしまいます。 肩甲骨面よりも上腕が後方に位置することをhyperangulationと言われ肩関節が過度に水平伸展している状態をいいます。 投球時 加速期(アクセラレーション期)の肩関節が90度外転位・最大外旋時に上腕が肩甲骨面よりも30度以上水平伸展すると腱板が上腕骨頭と肩甲骨関節窩に挟まれてしまい腱板断裂や肩関節関節

      • 野球・投球時の肘障害

        野球選手の肘の障害は多く、肩や肘の痛みを訴えながらプレーをしている選手も多いです。今回は野球肘の種類やどのようなフォームになると障害が起こりやすいかを書いていきます。 肘の障害は投球時の外反ストレス増大による内側部牽引ストレス・外側部圧迫ストレスによるものです。 投球するたびに靭帯は損傷している よく肘の内側部を痛める選手がいますがほとんど場合が肘の内側靭帯を痛めます。そこで知っていてほしいのが、肘の靭帯がどの程度で切れてしまうのか?です。 難しい単位の数字になります。文

        • 投球障害 インピンジメント

          投球障害の肩インピンジメント障害は野球をやっているとよく耳にすると思います。今回 インピンジメント障害の種類やなぜ起こってしまうのか?を解説していきます。ちなみにimpingement・インピンジメントとは「衝突する」意味になります。 PSI Posterosuperior impingement肩関節窩後上方で衝突する意味になります。 発生機序 投球時の後期コッキング期で肩外転外旋位で腱板の関節包面が後上方関節唇と衝突する事で起こります。後期コッキング期に肩水平外転が生

        投球時 胸の張り・肩最大外旋に必要な身体の動き

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          投球時に猫背になってはいけない理由

          投球時に猫背になってはいけない理由

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          肘を上げる時・トップ時に肘を背中側に引くのは意味がない

          肘を上げる時・トップを作った時に肘を背中側に大きく引く選手がいますが投球の研究によるとTOP時に背中側に肘を引く大きさと球速には関係性がないと研究のデータに出ているそうです。 肘を引きすぎるのは危険肘を引きすぎると身体が回転する加速期に肩の水平外転が大きくなり肩関節のインターナルインピンジメントを引き起こす可能性が高くなります。 肘が背中側に引かれて肩の水平外転が大きくなるほどインターナルインピンジメントになり負荷が増加しとの研究データがでています。 肘を引きすぎてしまうと

          肘を上げる時・トップ時に肘を背中側に引くのは意味がない

          投球時に肘の外反ストレスが強くなってしまうフォーム不良

          今回紹介するフォーム不良はすべて肘の外反ストレスを増大させると言われています 1.体幹の過剰な側屈又は骨盤が傾斜しない体幹の側屈 体幹が過剰に側屈してしまうと肘を上げていても体幹の過剰な側屈により両肩のラインが傾いてしまい相対的に肘が下がってしまいます。また骨盤が傾斜しないとその分を体幹を使って傾斜するために体幹が過剰に側屈してしまうことになります 2.肘下がり トップからリリースにかけて両肩のラインよりも肘が下がってしまうことで肘が両肩のラインよりも1cm下がると肘の外

          投球時に肘の外反ストレスが強くなってしまうフォーム不良

          投球時に猫背になるとインターナルインピンジメントになりやすい

          インターナルインピンジメント後コッキング期・加速期の肩最大外旋時に腱板の関節包面が後上方関節唇と衝突することをいいます 投球時に上腕骨と肩の関節窩の位置の乱れにより起こります なぜ起こるのか? インターナルインピンジメントは肩関節が外転挙上して水平伸展しなければ肩甲骨関節窩の後上方部と上腕骨の腱板付着部の衝突は起こらないとされています 投球時にインターナルインピンジメントがおこるのは肩関節の水平伸展(肩肘を背中側に引く動作)が増大しておこります じゃあボール投げれないじゃ

          投球時に猫背になるとインターナルインピンジメントになりやすい

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          肘が下がると肩甲骨の後傾ができなくなる

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          足を上げた際に股関節の内旋可動域がある選手の特徴

          足を上げた際に股関節の内旋可動域がある選手の特徴

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          投球時に猫背になってはいけない理由2

          投球時に猫背の選手はどのような影響を及ぼすかを前回は肩の可動域の影響について書きました。 今回は骨盤の影響について3つ書いていきます。 猫背になると骨盤が後傾する姿勢のパターンは複数あるので必ずとは言えませんが猫背になる方のほとんどが骨盤が後傾します もう少し説明すると骨盤が後傾して重心が背側になってしまうために背中が丸くなり頭が腹側に移動してバランスを取ろうとします 骨盤が後傾していると投球時に様々な影響を及ぼしてしまいます。 猫背になり背中が丸くなると投球にどのよう

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          ワインドアップ期 3つのポイント

          足を上げるだけですが結構注意しないといけないことが多いです。ここで間違ってしまうとその後の投球すべてに影響を及ぼしてしまいます

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          投球時に猫背になってはいけない理由

          猫背はよくないと日常でよく言われますが、投球時に猫背がどのような影響を及ぼすのかを大きく3つ解説していきます 猫背は肩甲骨が外側に開いてしまい肩が前方に巻いてしまいます。そして肩甲骨が前傾して前に傾いてしまいます。そのため背中が丸くなり胸椎の後湾が強くなります。 1.手(肩)が上がらなくなる投球時にテイクバックをする際には肘(肩)を上げる必要があります。猫背 背中が丸まった状態では肩の挙上可動域は低下してしまいます。肩の挙上は肩甲骨の後傾・内転・上方回旋が必要でプラス胸椎

          投球時に猫背になってはいけない理由

          なぜ肘が下がってはいけないのか?

          肘が下がっている・肘を下げるなとはよく聞きますがなぜ肘が下がってはいけないのでしょうか?あとたまに肘は多少下がったほうがいいみたいなことを言う人がいますが肘が下がってしまうと投球にどのような影響があるかを書いていこうと思います。あとプラスで関連することも書きます 肘があるべき位置トップを作るときに大切なのが左足が着いた時(前足接地フットコンタクト)の肘の髙さになります。 肘の高さは両肩を結んだライン上付近に肘のがある事、肩外転角度90度付近、この時に肘の高さがライン上よりも

          なぜ肘が下がってはいけないのか?

          体重移動時に十分なタメを作れない選手の見方

          体重移動時に右股関節に十分なタメを作る際には右股関節は屈曲しないといけない。右股関節を背側に引くことが大事でトレーニングでいうヒップヒンジの動きになる。注意としてはお尻を引くのではなく股関節を引くこと!お尻を引くイメージだと腰が曲がり骨盤が後傾してしまう可能性がある 1上体が倒れてしまう 上体が背側に倒れる選手は右股関節が伸展してしまい右股関節に十分なタメが作れなくなってしまう。 股関節が屈曲してタメが作れている場合は体重移動の際 下腿部と上体の軸は平行の関係になる 上

          体重移動時に十分なタメを作れない選手の見方

          足を上げた時の腹側からみた注意点

          足を上げた際に基本となるのが右母趾に荷重がのり重心が腹側あることと、右母趾-左膝-頭の位置が正中線上にある事です。 膝が投球方向に開く 膝が投球方向に開くとこの後の体重移動の際に投球方向に骨盤が開きやすくなり重心も投球方向にズレてしまうので体が突っ込んでしまう可能性があります。そのため十分な右股関節のタメやヒップファースト作れなくなってしまいます 頭が投球方向に傾く 頭の位置が投球方向に位置すると先ほどと同じように重心が投球方向にズレる又は向かってしまうので体が突っ込みや

          足を上げた時の腹側からみた注意点