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ゲッケーマワリバナシ3

8年ほど前に初めて不正出血というものを経験し、婦人科を受診した際に基礎体温を測る、という手法を学んだ。

それまで、いつ生理が来るのか分からないので常にカバンの中にはナプキンが入っていて「荷物が多いタイプの人」像を作り上げる材料にナプキンが深く関わっていた。

そんな日常だったのが、基礎体温表のおかげで生理がいつ頃やってくるかの目安がつきやすくなった。

手元の基礎体温表と生理アプリを組み合わせれば、2ヶ月に一回程度はピッタリ予定日に生理がやってくる爽快感がある。

まあ、それでもカバンの中はナプキンが数枚仕込まれているので、「荷物の多い人」に変わりはないが。

高校生くらいの頃、まだ生理がいつ来るか分からない中で公衆トイレの個室で生理が来たことを確認した。

ナプキンは持っていない、これからどんどん経血が排出される。

どうしよう。

ふとトイレットペーパーに目をやり、紙を30センチごとに折り返して即席ナプキンを作り、下着の中に忍ばせた。

しばらくして、取り替えなきゃと再びトイレに入ったら、長方形だった即席ナプキンは、ゆるいひょうたん型、一般的なナプキンの形に形成されていた。

中央の部分は歩くからなのか、引き締められるようだ。

生理用品を開発した人もきっと、まずはトイレットペーパーを重ねるところから研究を始めたのだろう、と私は勝手に思っている。

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