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【中級】文学・ことばの問題

【問題】
物事をしつこく細かく問いただすことを、植物の部位を表す言葉を2つ使って何というでしょう?
(正解率:50%)

【解答】
根掘り葉掘り

【解説】
根掘り葉掘りの「根堀り」は、植物を根元から掘り起こすように「徹底的な様」を意味しているとされ、「葉掘り」は、言葉全体の語呂の良さから「根堀り」の語調に合わせて付け加えられたものとされる。

葉は、普通、茎や枝から生えており土には埋まっていないため、「掘る」ことはできないが、「根元から葉に至る隅々まで」という意味を表すため、「根堀り」に語調を合わせた「葉掘り」が組み合わせれている。

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【問題】
仏教で最高の美味や最上の教えを指す言葉から転じて、物事の本当の面白さや神髄のことを指す漢字3文字の言葉は何でしょう?
(正解率:48%)

【解答】
醍醐味(だいごみ)

【解説】
「醍醐(だいご)」とは、牛乳から作られる濃く甘い液汁のことを指す。

仏教では、牛乳を精製する過程を五段階で表し、これを「五味(ごみ)」という。

五味は、「乳(にゅう)」「酪(らく)」「生酥(しようそ)」「熟酥(じゅくそ)」「醍醐」の五段階であり、「醍醐」は最も上質な味わいのものとされる。

これが転じて、仏教での最上の教えを意味するようになり、さらには、深い味わいや本当の楽しさ・面白さという意味で使われるようになった。

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【問題】
漢文において返り点に従わずに読み下すことと、演劇において台詞に抑揚をつけず一本調子に読むことに共通する日本語は何でしょう?
(正解率:49%)

【解答】
棒読み

【解説】
演劇などにおいて、抑揚や感情表現を意識せずに台本に書かれた台詞を発することや、日常会話において、一本調子で感情が読み取りづらい話し方のことを棒読みという。

本来「棒読み」とは、漢文のレ点などを無視して読み下すことを意味する語であったが、これが転じて演劇の台詞や日常会話などにも使われるようになった。

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今回は文学・ことばの問題について解説させていただきました。

次回は「【上級】自然科学の問題」です。

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