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【上級】自然科学の問題

【問題】
水棲生物の分類で、浮遊生物のことを「プランクトン」というのに対し、遊泳生物のことを何というでしょう?
(正解率:15%)

【解答】
ネクトン

【解説】
ネクトンとは、水棲生物の中でも自由に遊泳する力をもつ生物の総称である。

ほとんどの魚類がネクトンにあたる他、クジラやイルカなどの海獣類、イカやタコなどの頭足類もネクトンに分類される。

これに対して、遊泳能力が全くない生物、または水流に逆らって移動できるほどの遊泳能力がない生物をプランクトンという。

魚類の多くは成長の過程で区分が変化し、卵から孵化した後の幼生期はプランクトンとして過ごし、ある程度の遊泳能力をもつようになるとネクトンに分類される。

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【問題】
北米での採掘が本格化している、頁岩層から産出され、メタンを主成分とする天然ガスを英語で「何ガス」というでしょう?
(正解率:35%)

【解答】
シェールガス

【解説】
シェールガスとは、地下の頁岩層(けつがんそう)と呼ばれる岩盤から抽出される天然ガスの一種である。

在来型の天然ガス資源は地下数百mの深さで採掘されているのに対し、シェールガスは地下2000mよりも深い地層で採掘される。

シェールガスの抽出には「水圧破砕法」という手法が用いられる。

これは、頁岩層に対して水平にパイプを入れ、化学物質を含んだ水を高圧で注入することで岩盤に割れ目をつくり、そこからガスを採取するというものである。

シェールガスは在来型の天然ガス資源と比較して埋蔵量が多いとされ、新たなガス資源として供給量増加が期待される一方、「水圧破砕法」による水質汚染などが問題視されている。

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【問題】
アルファベット3文字で「TSP」と略される、「すべての都市を巡回する最小のコストを求める問題」を日本語で何問題というでしょう?
(正解率:18%)

【解答】
巡回セールスマン問題

【解説】
巡回セールスマン問題とは、与えられた都市の集合と都市間の距離が与えられたとき、各都市をちょうど1回訪問し、最終的に出発点に戻る最短経路を求める問題のことをいう。

製造業、配送、物流などの分野で実際に発生する問題に応用され、多くのアルゴリズムが開発されているが、巡回する都市(拠点)の数が多少増えるだけで解の候補が爆発的に増えるため、途端に難解化する問題として有名である。

なお、巡回セールスマン問題は英語で「Traveling Salesman Problem」といい、「TSP」と略される。

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今回は自然科学の問題について解説させていただきました。

明日は「【上級】社会の問題」です。

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