英与党党首にジョンソン前外相 24日に首相就任へ 英国の与党・保守党は23日、メイ首相の後任を選ぶ党首選の結果、ジョンソン前外相を新党首に選んだと発表した。24日に首相に就く。

党首選は欧州連合(EU)からの離脱方針が最大の争点となり、ジョンソン氏は10月末に合意なしでも離脱すると訴えてきた。メイ氏が目指した穏健路線の修正は確実で、産業界や市場は「合意なき離脱」への懸念を強めている。 Play Video ジョンソン氏は結果発表直後の演説で「我々は国を元気づけていく。10月31日にEU離脱をなし遂げる」と語り、10月末のEU離脱の実現に改めて意欲を示した。 ジョンソン氏は約16万人の保守党員による党首選の決選投票で、ジョンソン氏が9万2153票を獲得し、ハント外相の4万6656票に2倍近い差を付けた。所属下院議員による投票を経て候補者を2人に絞り込んだ後、約1カ月にわたって英各地で選挙戦を展開してきた。 ジョンソン氏はEU離脱派の筆頭格で、2016年の国民投票では離脱キャンペーンを率いた。メイ政権で外相に就いたが、離脱方針に反発して18年7月に辞任した。党首選では「合意があっても無くても10月末で離脱する」と訴え、合意なき離脱も辞さない立場を繰り返し強調してきた。

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