低賃金だと結婚は難しい

低賃金だと結婚は難しくなる。これは歴史的にも実際に起きている。
戦前、まだ重工業がなかった時代、工業と言えば紡績などの軽工業しかない時代は、勤め人をしても非常に低賃金だった。結婚できるのは長男だけで、次男以下は実家に仕送りするだけの生き方しか選択できなかったらしい。

日清戦争で賠償金を得た日本は、重工業を開始。このときから勤め人でも高給取りが増え、次男以下でも結婚し、家族をもつことができるように。誰もが結婚するのは当たり前、となったのは、このとき以降の話。

文献は
暉峻衆三「日本農業100年のあゆみ」
鬼頭宏「人口から読む日本の歴史」

あまりに低賃金だと家族を養うことは困難になる。残念ながら、日本は日清戦争前と同じ状況を迎えていることになる。しかも事態はその時代より悪化しているかもしれない。ほとんどの若者が勤め人で、長男であっても低賃金だったりするから。親の介護もひっつくと、長男のほうが結婚しにくいかも。

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