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座ってればいい。と言われたけど、座ってなかった3年間。

「わが町の観光振興を」「ぜひ、情報発信を」と言われて就任した割には、高い熱意を持っているのはほんの一部で、実際に席に座ってみると...

「別に何もしなくていい。」
「座って、ハンコ押していればいい。」
わざわざ「観光協会なんて要らないとみんな言ってるよ」と言いに来てくれる人もいたほどです。

はじめての土地なので、地名と道順を覚えたくて車に乗ってあちこち巡っていると

「なんで席に座ってないんだ!」

とお叱りを受ける始末。

今まで存在しなかった新しい組織の誕生に、多くの人が期待を寄せ、それぞれの観光協会の姿を思い浮かべ、その通りになっていない!と怒りをあらわにする。最初の1年目はそんな年でした。

そんなお叱りを聞かずに、ボクのやってきたこと。

とはいえ、ボクは前職で「自分で考え、自分で行動」をぎっちり叩き込まれてるので、「ただ座ってる」ことに明確な理由と、メリットがない限りそんな意見に流されるような人間じゃないのです。

ってわけで、ここからはこの3年間やってきたことを紹介します。

ドローン飛行練習会

いろんな理由でもう、今ではできなくなっちゃったんですけど3年前はまだ珍しかったドローン。徐々に増えてきたユーザー向けに芝ざくら公園の上空を開放。思う存分飛ばしてもらう企画でした。

地元大学生と一緒にポタリングツアーの開発

栃木県はロードバイクが盛んで、地元の大学に元気な自転車部がいて、その大学生とともに町内をめぐるツアーの開発をしました。
残念ながら、いろんな政治的理由により陽の目を見ることはありませんでしたが、額にキラキラ光る大学生の汗はさわやかでしたよ。

バレンタインにイチゴタワーづくり

イチゴの生産日本一の栃木県。市貝町ももちろん生産が盛んです。そんな生産地だからできるこんな贅沢なタワーづくりをバレンタインに合わせて開催。廃校を利用して、廃校を思わせないようなオシャレな家具を搬入して、インスタ映えしか狙ってないイベントを企画しました。

ジャイアントフラワーを持って写真を撮ろう

これもインスタ映え狙い企画。一面ピンクのじゅうたんになったシバザクラをバックにジャイアントフラワーを持って立ってみれば、ファンタジックな写真が撮れるよ~。という企画。
外国人観光客にも人気でした。

芝ざくらフォーラム

全国の芝ざくら公園の人たちを集めて開催しました。北海道から関東の施設の方に集まってもらって花観光の情報交換。特に観光に強い北海道の方たちの意見は学びが多かったですね。

サシバの里の縁側めぐり

市貝町には縁側をもつお宅が多く残っていて、これも「資源」と目をつけて開催したのがこの企画。家の中にお招きするのではなく、もっとライトに接せられる縁側で、のんびり、田舎の時間を楽しんでもらいます。
大型バスでドバドバ降りてきて、あっという間に次の目的地に行く大衆観光とは一線を画す新たな取り組みで、ボクはこれからの観光はこうなっていくと予想しています。

ショートフィルムの誘致「二人の切符」

那須ショートフィルムフェスティバルで上映する映画を市貝町を舞台に撮影してもらいました。内容は、なんとラブストーリー。この映画は、(この後に出てくる)原っぱシアターでも上映しましたよ。

大手旅行代理店に営業

たまにはこんな真面目なこともやりました。まだ10月くらいに来春に向けた営業をスタート。「芝ざくら公園のこと、忘れないでね」と念押しをしにいくのです。

原っぱシアター

市貝町役場の横に広がる広大な芝生公園を会場に、裸足になって映画を鑑賞でいる「原っぱシアター」を開催。お盆の真っただ中で開催したので、帰省した人たちも多くいらっしゃいました。なんにもない町に突如現れた非日常空間。「あ、私の地元、わるくないかも」そう思った人も少なくないはず。

いってみっぺハロウィンパーティー

夏の原っぱシアターの成功をバネに第2弾。実行委員を編成して、地元企業に協賛をお願いして開催。マルシェも併設して「食べながら、見られる」原っぱシアターになりました。仮装した子どもたちの楽しそうな笑顔は忘れることができません。一帯がアットホームで温かい空気に包まれた一日になりました。

フリーペーパーICHIKAI TIMES発行

フリーペーパーを毎月発行もはじめました。見ての通りNew York Timesのパクリです。笑。
考えてみてください。栃木の1,2位を争う小さな町の地域密着情報誌ですよ。どんなこと書いてるか気になるでしょ~?なんと限定1000枚しか刷ってないので、渡す相手をこだわっています。それについてはまた別のノートを書いてみることにします。

と言うわけで、この3年間にやったことでした。

とにかくハッピを着て、カウンターに座って、たまに来る人に道案内しとけばいいよ。と思っていた人たちの想像ははるかに飛び越えて活動してきたのはわかっていただけると思います。

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そのスキで、やる気がわきます
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くますけ@10足のわらじ/ハンモック作家/野あそび写真家

フリーランスインタープリター。10足のわらじを履いて活動中。インタープリター(自然案内人)が本職。今はその仕事が派生してハンモック作家や、野あそび写真家としての活動が熱い!

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