見出し画像

心や思考のベースに「平和の価値」を築く── 。フェスティバルが果たせる役割について

この世界情勢の中で、フェスの宣伝とかどうしよう── 。とあるフェスの関係者さんからメッセージが飛んできたのは昨日のこと。

「LOVE & PEACE」を叫べばいいと思えるほど無邪気ではいられない。「こんなときだからこそ!」なんて言いたくもない。

でも、昨年取材した大切な記事を思い出しながら考えたのは、一人ひとりが「平和の価値」を認識し、心や思考のベースに置いておくことがとても大事なんじゃないかっていうこと。

広く人間全体からみると、「平和」もひとつの「価値」にすぎません。誰もが平和を望んでいると安易に言われがちですが、必ずしもそうとは言えない。歴史を振り返れば、敵を殺すこと、戦士をたたえることは、古今東西でみられたことです。日本も平和を唱えるのは「ひ弱」で、戦争を称揚していた時代からまだ百年も経っていません。
「対立を飛び越えて問題を転換する。平和研究から学ぶコミュニケーションの姿勢」 https://www.recruit.co.jp/talks/meet_recruit/2022/01/peacestudies.html

つまり、暴力的な社会への退歩を防ぐためには、平和の文化を意識的に追求する必要があるってこと。

なぜ戦争がなくならないのかという問いにシンプルに答えるならば、領土や資源、国としての名誉など「戦争をしてでも得たい価値があるから」です。豊かさや名誉といった価値のために平和が犠牲になることは、むしろ常態と言っていいでしょう。
「対立を飛び越えて問題を転換する。平和研究から学ぶコミュニケーションの姿勢」 https://www.recruit.co.jp/talks/meet_recruit/2022/01/peacestudies.html

フェスティバルには、平和の文化を明確にし、それを人々に伝える役目を果たせると思う。だから、毎年やり続けなきゃいけないんだ。


将来的に「フェスティバルウェルビーイング」の本を書きたいと思っています。そのために、いろんなフェスに行ってみたい。いろんな音楽に触れてみたい。いろんな本を読みたい。そんな将来に向けての資金にさせていただきます。