「しんちゃんは、しんちゃんと付き合えばいいよ」

今となっては、どんなシチュエーションで言われたのか覚えていない。フラれるときに言われたのか、ケンカのときに言われたのか。昔付き合ってた子に言われた言葉だ。

ぼくは、その子が大好きだった。だから、どういうことなのか真剣に考えた。この問題を解けば、また仲良くなれるんじゃないかと。

思えばあの頃もぼくはひどいやつだった。「ぼくはこうやってあなたとコミュニケーションをとっている。だから、あなたも同じようにするべきだ。だって、それが付き合ってるってことでしょ。」と自分の意見を押し付けてはケンカになっていた。そりゃフラレるよね。

「他人に無理を強いるなら、完璧に気が合う自分と付き合えばいいよ」そういうことなんだろうと思った。

そんなことがあって、7、8年になる。今でも週に2回くらいは思い返している。その子のことはずいぶんと引きずったのだけど、まぁ、そういうことじゃなくて。

自分と他人は違うのだ。ということを頻繁に思い起こしている。

何が幸せで、何が不幸か。何を大切にして、何を疎かにするか。何を優先して、何を後回しにするか。どう生きるか、どう死ぬか。

あまりに多くのことが、自分と他人は違う。

20代のはじめの頃はそれに気づけなかった。だから辛い思いもしたし、きっと辛い思いを他人にさせていたんだろう。ため息が出るほど、自分がどうしようもない。

だから、辛い思い出を頻繁に思い出しては、自分に問いかける。

自分の正義を押しつけてはいないか、と。

将来的に「フェスティバルウェルビーイング」の本を書きたいと思っています。そのために、いろんなフェスに行ってみたい。いろんな音楽に触れてみたい。いろんな本を読みたい。そんな将来に向けての資金にさせていただきます。