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Morning Note&Piano 2019.4.23


命の目
酒本信太
2019.4.23 (火)


クマンバチが二匹、スタジオの前の道に浮かんでいた
私は深呼吸しながら、彼らの羽音をきいていた
あの黒い大きな物体が、毎秒100回以上の羽ばたきを繰り返し、空中に浮かんでいることに驚愕した。

昔、ある芸術家がこんなことを言っていた。
「ハチの見ている世界で、人間は恐ろしくスローモーションに見えるのではないだろうか」
ハチは、私たちが走る時に脚を動かす要領で、羽を動かしている。彼らの目には、一振り一振りがはっきりを見えている。
彼らの視界に、人間が入り込んでくる。それは恐ろしくのっそりとした動きをしている。大きな白い雲が、半時かけて空を横切っていくような。
では、セミが見ている景色は一体どんなものだろうか。
燕には、風がみえるのではないだろうか。
蛇は、熱をみるという。
では、私たちは?私たちは、何を見ているのだろう。
この2つの目を通して、すべての身体の機能を通して、私たちは何をみているのだろうか。


About Morning Note
酒本信太が、毎朝書きつける言葉たちです。
HPからもご覧いただけます。
https://www.8thmay.com/morningnote


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