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Morning Note&Piano 2019.4.24

Dream
酒本信太
2019.4.24 (水)


夢が連れてくる、質感。
妙に淡々として、神秘劇を見ているような感覚。
時折、そのような夢に出会うと、朝の光がいつもより幾分どんよりとして
含み笑いを浮かべているように感じられる。
そして大抵、雲が空を覆っている。灰色の空。
こういうとき、水を飲むと、自分が思った以上にのどが渇いていることに気づく。
そして、断片的な夢の記憶を思い出しながら、あれは一体どういうことなんだろうと、考えてみる。
今朝、私の夢に現れた、列車の窓の外に広がる新緑の、初々しさといったら、無性に、心に迫ってくるものがあった。
私は、かつて、自分が幼い頃、列車の外に映る景色をじっとみつめていたことを、思い出さずにはいられなかった。
その時の無邪気な、気持に、私は、夢の中で出会った。
記憶とは、把握しきれぬ意外な作用を持っている。
このような心持ちを思い出したからと言って何になるのか、わからない。
けれども、私は、すぐに心にしまった。
大事な宝物を、自分の部屋に飾るように。

About Morning Note
酒本信太が、毎朝書きつける言葉たちです。
HPからもご覧いただけます。
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