大切なことを教えてくれる夢を見た
荘周夢胡蝶 荘周、胡蝶を夢み
胡蝶為荘周 胡蝶荘周と為る
荘子をインスピレーションに李白がよんだ詩。
蝶になった夢を見ていた
そして今私が荘周だ
あの蝶の夢が今の荘周なのだろうか…
夢の中での体験が時に世界の認識を変化させる。
普段いくつもの思考の枠組みを通して、教育されたものの見方で、世界を見ていることに、夢は、全く新しい次元の体験をさせて気づかせる。(それが新しい見方であると意識に気づかせることなく)
昨日、「円空」という名前に惹かれてある本を開いた。彼は12万体ほどの木彫りの仏像を彫っていた。
微笑みをたたえるその素朴な木彫りの仏像に、心の共振を感じた。
書棚を移動し、目に入ってきたのは李白の本であった。パッと開くと、そこには冒頭の詩が描かれていた。
そして今朝方の夢は、私に大切なことを体験させていった。
その体験を説明することはできない。作品として現れ出ることが、いずれあるだろう。
その夢をして天変地異のような認識の変化をもたらすようなものではなかった。だが自分の中にずっとあった感覚を凝縮し一つの光景として、体験させるような夢であった。
円空と李白、そして荘子を通じて、私に至った夢の続きは、これから紛れもない真実となる。
現実と夢の重なり揺らぐその水面に真実は映る。
「大切な仕ごとがある」
と、私に悟した数名の魂の友たちよ。
感謝を告げる。
そしてわたしは行く。
柔らかな風と
あたたかなひかりに
微笑み
よろこんで
Essay by
s.shinta 2023.2.19
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