VTuberは企業案件であることを明示する必要があるか

テリアサーガというゲームがある.

このテリアサーガというゲームを最近VTuberが一斉にプレイをしている.たとえばにじさんじやアイドル部のメンバーなどである.把握した限りでは有栖,える,ごんごん,めめめ,双葉,YUAちゃん.同じゲームについて動画なり配信を一斉にやるというその事実を鑑みるに,これは企業案件だろう.つまり,企業から何らかの報酬をもらう代わりに動画や配信などで宣伝するということである.

人間のYouTuberではこれは当たり前のように行われていて,主な収入源の一つになっている.VTuberにとっても,収入を得る手段が増えるというのはVTuber界隈が継続的に発展していく上で重要であるといえる.

一方で企業案件の問題点もまたあり,VTuberの普段からやっている活動に対して負担をかけることやファンの人が企業案件の動画に対して悪印象を持ち転じてファンがそのVTuberに対してマイナスの印象を抱くようになることなどが起こりうる.

タイトルにも挙げた問題が企業案件では生じる.つまり,企業案件であることを動画や配信のタイトル,説明,本編で触れるべきかどうかの問題である.別にいわなくても,視聴者は動画を少し見たらそれが企業案件であるかは分かるからいいのではというのはもちろん一理ある.ただし,その対応が許されるかどうかというと微妙な問題であり,過去にはインターネット上で大きな議論になった.

WEB記事の事例

ちょうど1年ほどまえに,ヨッピーさんたちのまわりで起こった企業案件でのWEB記事にどういう形で広告記事であることを記載するかという問題である.

記事のタイトルにPRといれること,本編で広告という注意書きをいれる,あるいはなにも書かないなどという対応がある.

企業案件であるとわかると読まない読者がいるのでできれば目立つように書きたくないのではなどといろいろ論争があった.また,企業案件であるのに明記しないと,読者をある種欺いているともいえる.その場合これはそれより前から問題となっていたステルスマーケティングと同一視できるかもしれない.そういうわけでネット界隈では一躍この問題が話題となったわけである.

今回のVTuberの企業案件も類似した事例であり,個人的にはタイトルにはその旨を書かなくてもいいと思うが,動画内 and/or 動画の説明で明示していた方がフェアであると思う.いまのところのVTuberの対応は皆説明の所に「提供:Netmarble Corporation」と記述しているが,提供だと少し記載が不明瞭である気がする.以上記事終わり.

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