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VTuberの人間世界に対するスタンスの違い 実写映像・画像の使い方

ヘッダー画像はぽんぽこ24より

VTuberの人間世界に対するスタンスには事務所,そして個人ごとにばらばらである.例えばキズナアイちゃんであれば,我々とは完全に異なる電脳空間にいるという立場だ.一方でこのような完全なるバーチャルな世界に暮らしており人間世界とは間接的にしか触れることができないというのはごく少数に限られる.それらは人間世界の映像や写真をどれくらい,またどのように使用しているか,あるいは人間のような身体を見せているかなどの情報から視聴者は判断することができる.
そしてそれらの映像は風景と自分の近くを写した映像とに大きく分けられる.前者を使用する場合は,人間界の紹介 (例えば観光地の紹介)という体で使われることが普通であり今回は触れない.

個人VTuber

個人VTuberでは,例えばおめがシスターズの場合,人間世界に行くことができると言っておりカメラを用いて撮影した動画や画像を頻繁に使用する.初期の動画なので今とは違いテンポがゆっくりで新鮮だ.実写動画を多用する一方で身体を映すことはなく上手く3Dモデルを合成している.


ぽんぽこ&ピーナッツは甲賀式CGという実写動画を使用する.この両者には明確な違いがあり,ぽこぴーの方は手などの体が映ることはいとわない.

そのためギターを弾いたり,リアルゲームをしたり,たこ焼きを作ったりするときは普通にリアルな身体が登場する.これはぽこぴーに限らず楽器を弾く場合などでは体を映す人がいる.

企業VTuber

企業VTuberでも,あにまーれなどは料理配信でスプーンでかき混ぜているところなど実写で映ることがある.ホロライブも同様だ.ただし,手などは手袋をしている.これは古きニコニコ動画の料理動画文化と共通している.下記動画は個人勢の犬山たまき (ただし個人の中でもいわゆる中の人との関係などが特殊だが)と企業勢の因幡はねるとのスタンスの違いを反映している.

一方でにじさんじでは自分の撮った写真をあげたりはするが,人の手の露出が必要なときはスタッフさんが完全に代行する.料理配信でも自分の手は映さないという保守派である.

事務所ごとにおいてもスタンスの違いがある.何を持ってバーチャルとするのか? もちろん個人それぞれにおいても考え方は異なるに違いない.そのような多様性に着目して見るのも面白いかもしれない.



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