なぜ「データの依頼のやり方」を知る必要があるのか

「データの依頼のやり方」はどう学んでいるのか

まとめられた知識がないので、個人の経験に基づいて行っている場合が多いだろう。しかしそれでは社会全体で考えると非常に効率が悪いと考えている。そこで、データの依頼のやり方についてまとめている。

しかし、完成にはまだかかりそう。なのでまずデータの依頼のやり方を知るべき理由について記事にした。

なぜ「データの依頼のやり方」を知る必要があるのか

自分でデータを集める時間はないから

もし自分でデータを集めようとすると、データの場所や、データを扱う上での前提となる定義や注意点を調べなければならない。メタデータが整っておらず、誰に聞いてもわからなければ自分でデータを見ることになる。これだけでも結構な時間がかかる。

さらに、ニュースや事例は内容の正しさを検証し、評価する作業が含まれる。

これらの膨大な作業を他の多くの仕事より優先することはできない。かといっておざなりにすると意思決定の質が下がる。であれば、別の誰かに担ってもらう必要がある。

適切な依頼は使う人しか出せないから

問題への理解がなければ、必要なデータはわからない。しかし、問題の責任がない人に問題への同じレベルの理解を求めることはできない。従って、何が必要なのか適切に依頼が出せるのはその問題に責任がある人だけである。

抽出側に期待すべきは、要求したデータを迅速かつ正確に提供することである。経営の改善方法をオフィスビルの建築家に聞くのは間違っている。

適切な内容を依頼する必要があるから

欲しいデータは、依頼しなければ得られないと思っておくべきだ。言い換えれば、依頼した内容以外を求めるべきではない。

ステーキを注文して「ハンバーグが食べたいのになんで勧めないのか」と不満を言うのはおかしい。

適切な相手に依頼する必要があるから

「マーケティングの課題だけど、分析も必要だしとりあえずデータに詳しい人に頼んでおこう」とすると、うまくいかない。能力が期待できない相手に依頼してはいけない。

八百屋に行って「とんかつと刺身」を頼むと何か出てくるかもしれないが、もっと良い選択肢があるはずだ。

依頼の修正は期待しない方がいいから

正しく依頼を出さなければ、正しいデータは手に入らない。もし過不足があっても抽出側がなんとかしてくれるだろうと期待すべきではない。依頼に過不足があっても、指摘されづらい。

その理由はいくつか考えられる。まず、一般的に頼まれたことは断りづらい。それから、抽出側は詳しい事情を知らないため内容に疑問があっても「本当に必要なデータなのかもしれない」と考えてしまい指摘しにくい。また、「できる」と言うことが有能とされる風潮や、抽出側の立場の弱さも影響する。

丸投げすると無駄な作業が増えるから

抽出側は個々人の事情を知らないため、抽出側だけで考えてもデータに過不足が発生することがほぼ確実だ。

また別の問題として、無駄なデータを作ることは仕事になってしまう。特に、特に外注の場合は無駄だとわかっていても仕事を増やせば利益につながる。

料理で比較するとわかりやすい

全ての食材を自分で生産地に訪れてその質を吟味することはできない。誰かに頼むなら何が必要なのかを伝えなければならず、スーパーに買いに行くなら自分で食材の良し悪しを判断できる知識が必要になる。

といった「料理」であれば当たり前のことが、「分析」と「データ」になると成立しなくなる。「データ」とは「分析」の材料であり、つまりは「食材」と「料理」の関係と同じようなものだ。

そう考えてみると、適当な依頼や丸投げでいかに損をしているかを感じやすくなるのではないだろうか。

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