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人に話したくないことをどう受け止めるか。

コンサルティングの仕事は奥が深い。

僕らの仕事は、クライアントができていないことを指摘して修正することではない。

まずはできていないことを開示してもらうことから始まる。誰も、自分ができていないことを他人に話したくはないもので、それは会社も同じだ。

問いを投げかけることを通じて、できていないことを話してもらうことができたら、その話の受け止め方が最も大事になる。応え方はその時々だけれど、必ずそのタイミングでは笑ったりすることはない。僕は普段笑ってばっかりだけれど、そのときだけは笑うことは絶対してはいけないことだと思っている。

相手に受け取ってもらいたいメッセージは、「大丈夫。」

そうしてお互いの気を通わすことができると、物事が動き出す。

こんなことはコミュニケーションの基本だと思うかもしれないが、自分のスキルが高ければ高いほど、相手に対して知らないうちに下にみるような態度に伝わってしまうものだ。

そうした態度を表面的に抑えようと言っているのではない。そもそも支援者が持つべき姿勢は、相手の全体に対する尊敬の気持ちを持つことだ。

僕らが支援できる部分はあくまでその会社の表現のほんの一部であり、それ以外の部分については尊敬すべきだということ。

僕は会計を教えることができるけれど、料理をつくること、物を売ること、何かを教えることなど、支援先の方が圧倒的にスキルをもつことがあることを忘れてはならないし、そこに関心を持ち、学ぶ姿勢をもつことが大切。

いくら高いスキルを提供していても、相手と気持ちを通わせることができなければ、変化を起こすことなどできない。

僕らの仕事は、突き詰めると「変化をおこすこと」を期待されている。

自分たちの組織だけでは変革を起こすことができないから、触媒として僕たちを必要としている。それはとても難しいことであるけれど、やりがいがあること。だから毎日が刺激的でおもしろい。


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