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バックオフィスにかかわる僕のこれまでとこれからの話

今やっている仕事の内容よりも、どういう経緯で今の仕事にたどり着いたかを聞く方が、その人の人柄や考え方が分かるもの。「前の仕事は何をしてたんですか?」僕はよくそんな質問をします。

先日、"SOU-MU"というプロジェクトを始めました。

おかげさまで、共感してくださる方がいてとても嬉しく思います。

普段から「何やってる人なんですか?」とよく聞かれるし、このプロジェクトを通じて初めて出会う人もいるので、ここに自己紹介がてら僕の「これまでとこれから」をまとめておきます。


「正しい仕事ができる」と聞いて税理士になろうと思った

僕は29歳のときに税理士になりました。資格をとるのに7年。これでも早い方と言われるこの業界ですが、20代の試験に落ち続けた日々は、それは辛い時期でした。

教師になるつもりで大学の経済学部に入ったものの、大学時代に経営学が大好きになった僕は、ビジネスを通じて人の成長に寄り添う仕事がしたいと思うようになりました。

「税理士なら正しい仕事ができる」

そんな話を聞いたことがきっかけで、まずは税理士になろうと思いました。そうして20代を会計と税務に没頭して過ごしたことで、会計の視点で世の中をとらえる術が身に着き、今ではとてもよかったと感じています。

身近な人のビジネスを支えられる存在を目指すようになった

ようやく税理士になり、これからというときに妻が入院。その日から半年間絶対安静と言われ、突然訪れた3歳の娘との二人暮らし。在宅の仕事をこなしながら慣れない家事と育児の生活。「働きづらさを抱える」ということはどういうことか、少しは想いを馳せることができるのは、この経験があったからです。

自分のことで必死だった僕が、日々成長していく子供と向き合う時間がとても尊いものだと感じるようになりました。

その頃は、せっかく税理士になれたのにもっと仕事に打ち込みたかったという思いもあって。でも、専門性を突き詰めるよりも、身近な人のビジネスを支えられる存在になりたいと思うようにもなりました。

だから、僕はITやExcelVBAを学んで事務処理を自動化したり、中小企業診断士の資格を取得して経営全般の知識を身に着けたり、幅広い知識を学び続けました。

そして、誰のために仕事をするのか迷うようになった

そうしていると、「税務会計と経営とITの話ができるちょっと変わったやつ」ということでよく相談を頂くようになりました。でも、その中にはビジネスに共感できない案件の相談もあって。それはそれで高度なスキルが必要だったり、やりがいのある仕事でもある。だけど、税理士は「正しいことができる仕事」だと思っていたのに、求められる仕事とのギャップを感じるようになった時期でもありました。

そんなとき偶然出会ったのが、当時立ち上げ前の「京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)」でした。

持続可能な社会をつくるためのビジネスを京都に増やしていく。誘われるまま支援者を育成するイノベーションキュレーター塾の第1期に参加し、その後非常勤のコーディネーターとしてSILKのメンバーになりました。この時期を通じて、「税理士として」という肩書きにとらわれず、何がしたいのかを考えるようになりました。

僕がスキルを身に着けて成長したかったのは、誰かのためではなく、自分の弱さを隠すためだったのかもしれない。そうした自分の弱さに向き合ったことで、自分とは違う特性を持つ人達の仕事を素直に尊敬できるようになりました。

社会に自分の仕事の価値が認められる環境を

SILKでは、関係性を紡いだり、プロジェクトをまとめたり、価値を伝えたり、いろんな人たちと共創していくメンバーと仕事をする中で、もっとコンサルティングもオープンであるべきだと考えるようになりました。

社会に「やさしい」ビジネスを支援することは、ビジネスを継続するための「強さ」も必要になる。そこでは自分のスキルをどれだけ高めても限界がある。もっと多くの人の力を借りながら一緒に進めていきたい。

それを仲間と一つの形にしたのが、「働き方改革チャレンジプログラム」です。

アドバイザー、伴走支援者、経営者、従業員、行政のそれぞれの立場の人が「働く」をテーマに同じテーブルについて対話する。そして、アクションの進捗を他社と共有する。それが僕たちが考えるオープンイノベーションの取り組みでした。

僕は、そんな仕事の進め方が単純に「おもしろい」と思うようになりました。今年に入ってから、税理士としてのコンサルティングの仕事もできるだけオープンに人を繋ぎながら進めるようにしています。僕は戦略や少し未来の絵を描くのは得意。でもそこには、プロジェクトを進めるのが得意な人、広報をしてくれる人、細かな気遣いができる人、そうした実際に手を動かしてくれる人が必要。どちらも欠かすことができない存在で、それを同時に進めていきたい。

そうして、多くの人の力を借りながらいま進めているのが、"SOU-MU"プロジェクトです。プロジェクトの発端は、ほんのささいなこと。総務部門に配属された子がつぶやいた「こんなことをするために社会人になったのかなって思います」という一言がきっかけでした。

自分で自分の仕事の価値を認められる環境に出会ってほしい。そんな環境を、娘が社会に出るまでに少しでも増やしたい。そのためのきっかけをつくりたい。自分一人でできることは小さなことでも、みんなと取り組んだらできるかもしれない。今はそんなことを「おもしろい」と感じています。


どんなことが一緒にできるか

【SNS】

facebookのほか、twitterをはじめました。

https://www.facebook.com/shinxtanaka

https://twitter.com/shinxtanaka

noteでは、ビジネスを始めたばかりの人に向けたバックオフィスの情報を書いていきます。

【税務相談】

税理士として、個人や法人の税務顧問をしています。大阪に事務所がありますが、オンラインが中心なので全国対応しています。税務のご相談はお気軽に。SNSかホームページからご連絡ください。

ITやクラウドサービスには自信があるので、freeeの導入コンサルティング、Excelの業務改善コンサルティングなどもご相談ください。好きなのでよく喋ります。

【経営相談】

税務とは別に経営コンサルティングのご依頼もよくいただきます。経営計画の策定と実行支援がメインです。よき相談相手を探されている方は是非。

【セミナー】

また、最近は一般向けの会計セミナーもはじめたので、是非遊びに来てください。twitterやホームページで案内をしています。

【持続可能な社会のためのビジネス支援】

持続可能な社会のためのビジネスについて相談したい方は、京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)のコーディネーターをしているので、オープンデーやイベントに是非ご参加ください。

今年から長野県立大学ソーシャル・イノベーション創出支援センター(CSI)のアドバイザリー・メンバーもさせていただいています。長野県で創業・事業承継・バックオフィスのIT導入等、何かお力になれそうなことがあればお声がけください。美味しいお店の情報もお待ちしています。

【総務・バックオフィス向け】

総務さんやバックオフィス担当の方には、"SOU-MU"プロジェクトを進めているので、こちらのnoteやtwitterでお知らせしていきますね。

おわりに

あと、僕はとりあえずよく笑います。

黙っていると、機嫌が悪く見えたり、考え事をしているように見えますが、そういう顔なだけです。いつでも話しかけて大丈夫。

「あなたよりは面白い」が口ぐせの妻には、めっぽう弱いです。

「パパこっちこないで」という8歳の娘は、反抗期です。

36歳ですが、カメラを向けると結構な確率でダブルピースをします。

バックオフィスにまつわるお話は大好きなので、どこかでお話できれば嬉しいです!





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