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宿題イノベーションを起こせ

日本の義務教育は遅れている。
まるで枕詞のように、日本の義務教育には常にこういった評価がついて回るように思う。
そして私は今、それを肌で感じている。

多様性の時代とか言われるけれども、こと日本の義務教育においては多様性なんて皆無に思える。
学校によって多少の差はあれ、皆マニュアルに沿った似たりよったりの授業を受け、同じテスト・同じ評価方法で良し悪しをジャッジされる。

宿題もそうだ。
毎日、同じ課題・同じ量が平等に与えられる。
なかでも『漢字の宿題』がいい例だ。
日本の小学生を経験した者なら、誰しも皆一度は勤しんだことがあるだろう。

毎日のように、ノートやドリルに何度も何度も同じ漢字を繰り返し繰り返し書かされる。
もちろん、その宿題のおかげで漢字をマスターしていく子どもたちのほうが圧倒的に多いだろう。
しかし、何度書いてもなかなか漢字を覚えることができない子どもたちがいることも忘れてはいけない。
ディスクレシア(発達性読み書き障害)という特性を持つ子どもたちだ。

ディスクレシアとは、学習障害のひとつとされ、知的能力や一般的な理解力には何ら問題ないが、文字の読み書きに対して著しい困難さを抱えるという特性を持つ。
日本の文部科学省が平成14年と平成24年に実施した調査では、「読む」または「書く」に著しい困難を示す児童・生徒の割合はそれぞれ全体の
2.5%(H.14)、2.4%(H24)という結果が報告されている。
軽いものや認知されていないものを含めると、ひとクラスにある一定数のディスクレシアの子どもたちが存在していると推測される。
ここでは『推したい会社』について書いていくので、詳細は割愛させていただくが、ご興味のある方はぜひディスクレシアについてもっと深く知ってほしい。

とにかく、このディスクレシアの子どもたちにとって、『漢字の宿題』は苦行以外の何者でもない。
二重に見えたり、歪んで見えたり、反転して見えたり…
症状に個人差があるものの、ただ闇雲に漢字を書き続けるだけでは、簡単に漢字の形を覚えることができないからだ。
だが、日本の義務教育は容赦なく、同じ課題を同じ量だけ平等に子どもたちに課していく。
きちんとやってこないとペナルティを与えたり、評価を下げたりする。
実は今、我が家の小学6年生になる次男もこの苦行にあえいでいる。
何度書いても漢字を覚えることができず、漢字の宿題をすっかりやらなくなってしまった。
最初はお尻を叩いて何とかやらせていたが、そのうち私も宿題をやりなさい!!とうるさく言わなくなった。
時間の無駄だと気づいたからだ。
ここで、私の教育が悪い、とおっしゃる方がいたら、ディスクレシアについてぜひ詳しく調べてほしい。

もちろん、こちらもそのまま放置していたわけではない。
学年が上がるにつれて、読めない、書けない漢字がどんどん増えていった。
他の教科にも影響を与え始めた。

小学3年生のときに受けたWISC検査で、息子が人並外れた言語理解能力を持つ代わりに、ワーキングメモリと処理速度の能力が平均よりも低い凸凹君であることを知った。

私は、ディスクレシア関連の本やブログを読みあさり、良いとされるドリルを何冊も息子に買い与えた。
しかし、そもそも「書く」という作業が苦手な息子には、ただただ苦行を増やしてしまっただけの結果に終わった。
そうこうしているうちに、息子は完全に義務教育から置いてきぼりをくらってしまった。

脳天気な本人の身を案じ、どうしたものかと考えあぐねていたある日、私はある会社のホームページにたどりついた。
それこそが、私の推したい会社、『かんじクラウド株式会社』のホームページである。
"親子ふたりで営む小さな会社です"と書かれたそのホームページでは、『ミチムラ式漢字学習方、e‐book』という電子書籍が紹介、販売されている。
何度も書かずに楽しく取り組もうというのがコンセプトらしく、音声と写真付きでひとつの漢字をまるで何かの部品を組み立てるみたいに覚えられるよう工夫がされている。
音声はプロの声優さんを起用しており、穏やかでテンポの良い声がとても聴きやすい。
音声にあわせて部品を唱えていくとひとつの漢字が完成し、その漢字がどのように使われるのか熟語や他の読み方なども併せて学習できるように工夫がされている。

藁をもすがる思いで、小学3年生のe-bookをDLしたのが半年前。
息子は今、小学6年生のe-bookに取り組んでいる。
e-bookと出会ってから、本人なりにコツをつかんだようだ。
まだまだ書けない漢字も多いが、練習さえすれば紙の漢字テストで90点代をとることもできるようになった。
この『練習さえすれば』というのが一番肝心なところだ。
以前は漢字を書くことに抵抗があった為、この練習さえ取り組むのにひと苦労していたのだ。
いつの間にか、息子の漢字を書くことに対する抵抗が和らいでいたことに驚かされた。
もっと早く出会えていたらと思ったが、 小学生のうちに出会えたのは運が良かったと思うことにしよう。
ふと、我が家のように漢字で苦労されているご家庭に『かんじクラウド株式会社』のホームページはどのくらい認知されているのだろうかと気になった。
日本の義務教育にもぜひ、この素晴らしいツールを積極的に取り入れてほしい。

#推したい会社

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