詰将棋日記 #006

将棋秘伝鈔 17日目


昨日解けなかった第五十一番が解けました!


将棋秘伝鈔 第五十一番

初手は8二か6二から金か銀を打ち込むしかないのですが、どちらも続かなさそうで途方に暮れたのですが……。

以下ネタバレがあります。
まずは考えてみてください。



初手▲8二銀に△同玉の変化、▲9二飛 △同玉 ▲8四桂 △8二玉……で続かないと思い込んでいたのですが、なんのことはない、▲9二飛ではなく▲9二金と打っておけば、△7一玉のときに▲8一金と桂馬を奪って△同玉に▲9三桂と打てば、この段階で持ち駒にもう一枚桂馬があるので詰むんですね。

この筋が見えて、光が差してきました。

作意は、初手から▲8二銀 △同金 です。

以下、▲6二金 △同金 と進んで、途中図1です。

4手進んだだけですが、だいぶ考えやすくなっていると思います。

有段者の方は考えてみてはいかがでしょうか。

途中図1


途中図1から、▲6二同歩成と清算してしまっては、元も子もありません。

6二の金はそのままに飛車を打つ、しかも▲5一飛が唯一無二の打ち場所です。

飛車打ちに対して何を合駒するか、これを読み切る必要があります。

といっても、歩合いは二歩で不可、角合いは売り切れ、ということで、

(1)△6一香合いは、▲6二歩成 △同玉 ▲5四桂(退路封鎖の手筋。△5一玉と飛車を取るのは▲4二金まで) △同馬 ▲5二金 △6三玉 ▲6一飛成まで。▲5四桂ではなく、べたっと▲5二金 △6三玉 ▲6一飛成 △5四玉 ▲6四竜 △4三玉 ▲5三竜 でも詰みます。

(2)△6一桂合いも、香合いと同じ手順で詰みます。

(3)△6一飛合いも、同様です。

(4)△6一金合いは、▲6二歩成 △同玉 ▲5三金 △7二玉 ▲6一飛成 △同玉 ▲6二金打まで。

ということで、

(5)△6一銀合いを考えます。

以下、▲6二歩成 △同玉 ▲5三金 △7二玉 ▲6一飛成 △同玉 に

▲3四角 と出ます。

以下、△7二玉 ▲6三銀 △同馬 ▲同金 △同玉

と清算します。

以下、▲5二角打 と打って、途中図2です。


途中図2

ここで、△5四玉 ▲4三角成 △5五玉と脱走を試みても、

▲6七桂! でぴったり詰むんですね(しかも都詰め)。

正解手順は、途中図2以下

△6二玉 ▲6一角成 △6三玉 ▲5二馬 △5四玉 ▲4三馬 △6三玉 ▲5五桂 △6二玉 ▲5二馬 △7一玉 ▲6一馬まで。

31手詰めでした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。






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