来世は美少年になる話。

こんばんは、焼却炉です。書きたいことは溜まっていくのに時間がない今日この頃。今回もなんとも言えないもやもやとしたものを形にすべく言語化していきたいと思います。よろしくお願い致します。


美少年になりたい。

来世は美少年になって、アイドル活動をしたい。中学生くらいから割と本気でそう思うようになった。化粧品や服を買う楽しみや使ったり着る楽しみを知った今でも、私は来世では美少年になりたい。

「なんで美少年になりたいの?」
とある日友達に聞かれたことがあった。理由を説明するのは難しかった。

「許されると思ったから」

これに尽きた。美少年になれば許されるような気がするから。こう答えたその時の私が一体何に許されたかったのかは今は思い出せないけど、でも存在することを許されたかったし、存在してもいいんだって思いたかった。

推しを観る度にあの美しい顔も体も声も踊りも全て努力の賜物であることが伝わってきて、存在してくれてありがとうと思うし、そう思わせる力を持っていることが凄いと思うと同時にちょっぴり羨ましい気持ちもあった。そこに居ていいんだよと選んだ道を純粋に応援してくれるような存在に囲まれる景色ってどんなものなんだろうなと思った。

今生では叶わない。

今の性別は生物学上女だし、性自認も8割くらいは女だけれど、時折自分の中の「僕」が顔をのぞかせる時があって、昔のことも相まって女として扱われることに戸惑いを感じるし、こんな人間を女と認識する人に対する驚きもある。慣れていないのだと思うし、それが当たり前じゃない自分がなんだか虚しくもあり、でも仕方がないなとも思う。この「僕」の部分だって私の一部だから、無かったらないで寂しくはある。

時々完全に「僕」として生きる自分の夢を見る。多分昔だったらもっとしっくりきていたのかもしれない。今では少し違和感を覚えることもある。それを正常になってきたと捉えるべきか、面白みがなくなってきたと捉えるべきかは分からないけれど、自分の望むように進められれば良いと思うし、自分の好きなように性別が使えるように、自分が望む形で性が消費出来れば良いと思う。

ただ、私はやっぱり来世は美少年になりたい。
今度のお休みは推し風の化粧に挑戦しよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?