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私の楽器選び(2)2本目のフルートとの出会い

2本目のフルートは、ムラマツの9K GOLD。この楽器は今でも吹いています。

大学オーケストラのフルートパートでは、やっぱり総銀フルートだよね、という雰囲気が漂っていました。音大ではないけどみんな意識高い、だけではなくて、上手い人は本当に上手かった。なので、前の記事で書いたように1本目を総銀フルートにしたのは正解でした。

正直これで十分ではとは思っていたのですが…周りは海外製だったりゴールドだったり、もっといい楽器を持っている人もたくさんいました。
その話を先生にしたところ、「うってつけの中古が出ている」という情報を持ってきてくれました。これが今の楽器との出会いでした。

この楽器はC足部管で、そこは当時から少し引っかかっていました。周りはH足部管が多かったからです。でも、「H足部管の方がいいです」という理由も見当たらず、言い出せませんでした。
今から考えるとこの時言っていれば、後で悩むこともなかったかもしれません。でも言えないまま、この楽器を買うことになりました。
(H足部管については次の記事に書きます。)

そうはいっても、きらびやかで深い音色の出せる、私にはもったいないぐらいの楽器であることには間違いありません。総銀も総銀の良さがあるのですが、やはり全く違います。

この楽器を買ってから、先生に吹き方を徹底的に直され、音が良くなりましたし、高音の音程が上がりすぎる癖がかなり改善されました。それもこの楽器のお陰と思いますし、この楽器はこのタイミングじゃないと買えなかったとも思います。
結局C足部管のまま20年ぐらい吹きました。

ちなみに、大学オーケストラのメンバーはお金持ちだからいい楽器を持っていたわけではなく、大体ローンを組んでバイト代で返済を工面し、常に「金がねえよ」が口癖でした。でも楽器代に関しては金銭感覚がおかしかったです。これは楽器をやる人にはわかってもらえると思います。

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