吉本のトップ芸人(しかもピン)の友近が、いきなり私の前に現れ、ひと絡みして一週間が経った。
方々に、大興奮した一幕を話し聞かせ、そしてまだまだ聞かせたい〜！と熱を帯びていたある日。

2階のアトリエでミシンを踏んでいると、「今日、開いてるかなぁ〜⁉︎あっ！開いてる開いてるっ‼︎」と、窓の向こうから元気な女性の声が聞こえてきた。
子供を連れて駄菓子を買いに来たお母さんの声かと思い、窓からヒョイと声のする方を見下ろすと…。

大きなカメラを担いだ男性や長い大きなマイクを持った汗だくの男性、
他にもなんでいるのかわからない大人が、ざっと見ても全部で10人くらい。
しかもこのクソ暑い日なかに、全員黒い服…。
その黒い服を着た10人の大人たちが元気な声の女性を囲んでいる。

えっ‼︎えっ‼︎えっ‼︎
友近やんっ！えっ⁉︎友近⁉︎
うそやんっ！
また来たっ！
また来てくれたやんっ‼︎
なんでっ⁉︎

急いで階段を駆け降りたっ！
気持ちは、トムとジェリーの足がクルクルクルクル〜ビュン💨てな気持ちよ。
そんなはやる気持ちは階段を駆け降りる音にあらわれてたわ！
ドドドドドド！つってww

勢いよくえカーテンを捲りあげ窓を開けた。
そこには大爆笑している友近ちゃん。
彼女は言った。
「こんな短いスパンで来るっ⁉︎ww」

茶舗 de la música (チャポデラムジカ)もしくはNaomi・キャンベル(私)の一部熱狂的隠れファンはジワジワとはびこり地味に居るけど、それでも一週間毎に来る人はいない。
しかも、彼女は知る人ぞ知る芸人。芸能人。
彼女はこの日、茶舗来店2021年度上半期ナンバーワンになった。

なんでも、愛媛県と友近ちゃんのコラボ『愛媛まじめちゃんねる』の取材&撮影で三津にある老舗の蒲鉾屋『堀本かまぼこ』にやって来た。
このお店の蒲鉾を友近ちゃんは舞台や映画などの差し入れにと、なにかとご贔屓にしている。
堀本かまぼこの取材を終えて取材班は次の場所に案内しようとした瞬間！
「なんでキャンベルちゃんの店が入ってないの？あの人こそまじめよ！ここまで来たらキャンベルちゃんとこ行かないといかんでしょ⁉︎」つって。つって。
そして彼女は現れた。

一週間前、愛媛のローカル番組『ヨルマチ』では店先で絡んで終わった私たち。
この人との店先での絡みは先週で終わった。と瞬時に肌で感じたので
「2階あがります？」と伝えると「さすが！わかってるやん！」みたいな顔で
「いいの？いやぁ。突然来るのはどうかなと思ったんだけど、やっぱり突然がええなと思って。」と言いながら2階へ。

2階をぐるりと見渡した友近ちゃんは、アポ無しにも関わらず整った茶舗の2階に感心しながらも少し興奮気味でこう叫んだ。
「ここ使えるっ‼︎」
なにに使う〜⁉︎笑
なにに使うかわからんけど使こて〜⁉︎笑
笑う私の側で友近ちゃんは一階に残る誰かに向かって叫んだ。
「秋山くん〜！秋山くん〜！」

え？
秋山くん？

「え？秋山くんって、ロバート秋山のなんかですか？」
下から色黒い男性が上がって来た。
友近ちゃんは言った。
「そう。彼、ロバート秋山くんのいとこ。」

「えっ！私っ！私っ、今日ぉっ！今日ぉっ！」勢いよくほと走る私の言葉を友近ちゃんは「あ、きた！」と拾った。

実はこの日…。
SNSサーフィン中、何気なく『ロバート秋山』を検索していた。
ロバート秋山をいままで一度も意識などしたことなかったのにたまたま。
ロバート秋山の画像の一覧にチョイチョイ、肌黒光の精力強そうな男性が出てくる。
どうやら飲食業を営むロバート秋山のお父さんのようで、その肌の黒光り加減、写真からでも伝わる無敵精力さは息子は見習った方がいいくらいだった。

そんな話を2人の前で話したあと、ロバート秋山のいとこのをマジマジ見ながら
「その色の黒さは、『血』なんですね…」と呟いた。

一週間ぶりの友近ちゃんとの絡みはこの日も最高だった。
家の中全部が映画のセットのようだと興奮冷めやまない友近ちゃんは
「カメラをここまでグイッと入れたことあるの？」と聞いてきた。
「いや、初めてですよ。」
「ほら！(あんた達)キャンベルちゃんのこういうとこもっと言わないかんわ。おもろいねーちゃんっていうのはもうみんな知ってるんやから。『根底にまじめがある』っていうのはまさにキャンベルちゃんにぴったりよ！」と、先週ちょっと絡んだだけでわかってくれる友近ちゃんはこんな私をYouTubeで世界中に広めてくれた。

あれから2年。
ときどき思う。
友近ちゃんとのボレーが続くくらいオモロい体験を重ねていきたいな。と。
友近ちゃんが「一緒になんかしよか」って言ってもらえるくらい伸びていきたい〜
近づいていきたいなぁ。そっちの世界に。