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私が好きな「丸の内サディスティック」カバーシリーズ:アカペラ編

「丸の内サディスティック」

言わずと知れた椎名林檎の代表曲の一つである。
シングルカットされていないアルバム曲でありながら世間での知名度も高く、略して丸サとも呼ばれる。
コード進行(通称 丸サ進行)が基本的に4つのコードの繰り返しということもあり、セッションの定番曲としても選ばれている。

(ちなみこれは私の偏見だが、大学の軽音にはこの進行を「丸サ進行」とは呼ばず、この曲のヒット前によく用いられていた「Just the Two of us進行」という名前で呼びたがる人間がいる。こいつらは大体卒業後めんどくさいOBになる逆張りおじさんなので絡まないのが吉だ。)

ということで、この曲は本人のライブアレンジや他アーティストのカバーなど、プロアマ問わず本当に多くのバリエーションが存在する。
一体YouTubeにこの曲の弾き語り動画が何本あるんだろうか。
今回はその中で私が一番好きな「丸の内サディスティック」のカバーを勝手に紹介したいと思う。
気が向いたら第二回、第三回と続ける。

「丸の内サディスティック 4人ver.」



正直マジでどこの誰なのかわからないのだが、恐らくどこかのサークル合宿で披露された映像だろう。
アレンジといい、演奏の技術といい、はちゃめちゃに良い。

ポップスのアカペラは多くの場合
・リードボーカル
・コーラス×3
・ベース
・ボイスパーカッション
の6人で演奏される。
動画内では「どう考えても人手不足」と言っていたため、本来は上記のような6人編成で演奏する予定であったのだろうか。
しかし、むしろその人数の少なさが無駄がないグルーヴを生んでいると思う。

リズム隊で言えば、まずベースはピッチの正確さと休符の取り方が素晴らしい完璧な仕事をしているし、パーカスも本物のジャズドラムのようにハネ感を意識した良いフィルが組まれている。たまらん。
というか多分この曲のパーカス、向かって左のコーラスと右端のベースが交代で兼任して打っていると思うのだが、kスネアの音質に違和感がほとんどない。上手すぎない‥‥???

コーラスとリードも全体的にレベルが高い。
左端の彼はパーカスと歌の切り替えが見事だし(国境は超えてもテモー!で白米3杯はいける)、中央の二人は上手いだけでなく声の相性が抜群だ。特に間奏部のスキャットなんか脳汁があふれ出して止まらない。

数年前にこれを聴いて以来、私はもうyoutubeに存在する他の丸サアカペラカバーでは満足できなくなってしまった。
この人たちがまだ活動していればよかったのだが、チャンネルを見る限りこのバンドはこの一回きりのようである。
うーん、残念。もしこの記事を見ていてくれたのなら最大限の賛辞と感謝を送りたい。

再度断っておくが、今回の記事は私が動画の投稿者に無断で書いているものだ。この記事で述べたのはすべて私の感想や憶測であり、なにか不都合があればすぐにでも消すのでご了承いただきたい。









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