母がグループホームに入所して
3ヶ月が経とうとしている。

言葉がかなり出にくい日があり
それでも分かってもらおうと
職員や他の入所者に話しかけるが
伝わらない事が多くなっている。

表情から理解されていない事を
察知する力はあるので
その相手の表情を見て
気持ちが沈んでしまう日も
増えているらしい。

そうかと思うと
外出した時などは気を張るからか
驚くくらい会話ができる。


今日もそんな日だった。

かなり膝が痛むようなので
整形外科に連れて行ってほしいと
施設から電話があり
父と私で連れて行った。
両膝に痛み止めの注射をしてもらった。
先生から何週間か続けて連れて
来るよう言われた。

帰りの車中、二人の会話。

「お父さんありがとうね。」
「また病院連れて行ってくれる？」

「連れて行くよ！
    いつでも連れて行ってあげる。
    お父さんは暇にしてるから
    いつでも連れて行ってあげるよ。」

「ありがとう。」

３ヶ月前までは
意味不明な母の言動に父は苛つき
時にはきつい言葉を投げ掛け
母を傷つけたと自分を責めていた。

私はそんな様子を見て限界を感じた。

はっきり言って母のレベルは
まだまだだと私は思っていた。
重度の認知症の人を知っていたので
暴言も暴力もない母は
こちらがうまく対応すれば
まだ自宅で暮らすことは可能だと
思っていた。

でも限界は人によって様々で
父には無理だと私は感じた。
壊れる前に判断したかった。


親を施設に預けることには
様々な考え方や意見があると思う。
私は元々施設を利用することに
全く否定的ではなかったけれど
実際に母を預けた時には
罪悪感のような思いで一杯になり
涙が止まらなかった。

しかし今日
お互いに優しい言葉を
掛け合える両親を見て
我が家にとって施設入所は
正解だったと思えた。

※  今日、診察室まで付き添い
     注射を打たれている間
     痛がる母を励まし続けたのは私です❗️
     しかし帰りの車中その事を言うと
   「えっ？そうだった？」と母😱

     ⚠️認知症は悪気無く娘を傷つけます😂