ポルノグラフィティのシングル曲で打線組んでみた

3〜4年ぐらい前までは2ちゃ○ねるでよく見かけたこの○○で打線組んでみたシリーズ。もうすっかり見かけなくなってしまったがあえてこのスタイルでアーティストの音楽レビューをしてみようと思う。
第三弾はポルノグラフィティ!
ということで早速シングル曲縛りで打線を組んでみた。


1中 メリッサ
2右 ハネウマライダー
3左 今宵、月が見えずとも
4一 アゲハ蝶
5三 ネオメロドラマティック
6二 愛が呼ぶほうへ
7遊 サボテン
8捕 2012Spark
9投 サウダージ

守備位置は適当なのであしからず。
一応野球の打線の傾向と同じく1番・3〜5番・9番(投手)が特に好きな曲を当てはめている。

基本的にak.homma(音楽プロデューサー)作曲の売れ線メロディー系楽曲が個人的には好み。またポルノ楽曲の特徴の一つでもあるラテン調の曲も好きな傾向がある。ただキャリアを重ねるにつれて自作曲のレベルも上がっていった為、キャリア中後期の自作曲もいくつか選定した。

それでは1曲ずつレビューしていこう。

1中 メリッサ

2003年に発売された12枚目のシングル。アニメ「鋼の錬金術師」のオープニングテーマ曲に起用され約37万枚の大ヒットを記録。実は初動売り上げは約5万枚と当時のポルノとしては最低レベルだったが、そこからアニメ効果でロングヒットとなった。

アニメのオープニング曲に起用されたのもあって当時から馴染みのある曲。ド頭からキャッチーなサビで始まり、ラテン調のサウンドをバックに最後まで勢いが衰えない曲展開が素晴らしい。またベースラインもインパクトがありギターよりも印象的。当時自作の地味目な曲が続いて人気が低迷していたが、それを一発で回復させるだけのエネルギーをもった名曲だと思う。

2右 ハネウマライダー

2006年に発売された記念すべき20枚目のシングル。ヒット曲が多いことで知られる「ポカリスエット」のCMソングに起用され約20万枚のヒット。突出した売り上げでは無いのだが2人体制になってからの代表曲的な立ち位置になっていると思う。

CMで結構な期間流れていたこともあり、当時あまり音楽に興味が無かった自分でも認識していた馴染みのある楽曲。とにかくキャッチーで爽快感のあるサビが印象的だが、いかにもザ・CMソングといった感じでサビ以外のパートは割とあっさりしててフルで聴くと少しギャップがある。ただそれを差し引いてもサビがとにかく良いので名曲であることは変わらない。少しモヤモヤしてる時に聴くとスッキリ出来る曲だ。

3左 今宵、月が見えずとも

2008年に発売された27枚目のシングル。劇場版BLEACHのテーマソングに起用された効果もあり、この年は5枚のシングルを発売したがその中で最高の売り上げ(約15万枚)を記録した。

ポルノの原点とも言えるデジタルロックな曲調やクールなメロディーが非常にカッコいい仕上がりで個人的に刺さった。歌詞も「グーグル検索で世界を見る」等ユニークで印象的。自作曲はak.homma作曲に比べるとややインパクトが薄い傾向があるが、この曲はak.homma曲にも負けないインパクトがあると思う。自作曲の中では一番好きな曲だ。

4一 アゲハ蝶

2001年に発売された6枚目のシングル。CDバブルが崩壊して一気に売れなくなっていった2001年という時期に約90万枚の自己2番目の大ヒットを記録。サウダージに並ぶかそれ以上の代表曲だが、実はフルバージョンのMVがシングル曲で唯一存在しない(元々は作成予定だったが収録地が悪天候&ハードスケジュールの関係で撮影する時間が無かった為)。

ラテン調のサウンドに一発で耳に残るキャッチーすぎるサビのメロディー、旅人の心情を綴ったような印象的な歌詞、最後まで果てしなく盛り上がっていくような曲展開と、全てにおいてレベルが高く圧倒的な完成度を誇る。まさに売れるべくして売れた超名曲。またサビの歌詞が全部で4種類あるが全て印象的な歌詞なのも凄い。ポルノの楽曲ではダントツで一番好きな曲だし、個人的にはJ-POP全体で見てもトップ10には食い込むぐらいの完成度の高さだと思う。

5三 ネオメロドラマティック

2005年に発売された17枚目のシングル。「ROLL」との両A面で発売され、CD売り上げ約22万枚と2人体制になってからは2番目の売り上げを記録した。

ポルノの王道とも言えるデジタルロックなサウンドにややシリアスでクールなメロディーの組み合わせがカッコよくて好み。ギターサウンドも割と目立っており印象的。これもまた疾走感があって最後までダレることなく聴けるのが良い。また曲の特徴として「君はボイルした 時計の皮むきに ただ夢中になっている」「自分の純情を スプーンにひとすくい 街に喰わせるたび 貰えるキャンディを 舌で転がしながら」等々、いつも以上に難解でよくわからないがインパクトのある歌詞もこの曲の良いアクセントになっていると思う。

6二 愛が呼ぶほうへ

2003年に発売された13枚目のシングル。ドラマの主題歌に起用されたのとキャッチーで親しみやすい曲だったこともあってかロングヒット中だった前作「メリッサ」と一緒にこの曲もロングヒットし、約30万枚売り上げた。

ポルノでは珍しいバラードだが、ミディアムテンポでそこまで壮大なサウンドでも無いので親しみやすく聴きやすいのが良い。メロディーもキャッチーで丁度いい優しさなのが素晴らしい。バラードだが最後までダレることなくサラッと聴けるのが特徴で、ポルノのバラードソングでは一番好きな曲だ。

7遊 サボテン

2000年の年末に発売された5枚目のシングル。前作「サウダージ」が大ヒット中に発売され、「サウダージ」程では無かったがこの曲もロングヒットし、約47万枚という自己3番目の売り上げを記録した。

シングル曲では初の自作曲であり、一聴しただけだとやや地味な印象を受けるが、聴き込んでいくと非常に開放的で爽やかな曲調であることに気づき、ジワジワとハマっていって今では「アポロ」や「ミュージック・アワー」よりも好きな曲になった。爽やかだがどこか切なさを感じるメロディーも個人的にツボにハマった。

8捕 2012Spark

2012年に発売された35枚目のシングル。映画「逆転裁判」の主題歌に起用された。CD市場が大幅に縮小していたのとポルノ自体の人気が下降していたこともあってCD売り上げは約5万枚程度に収まったが、これでも前後のシングルより売り上げは高い。

ポルノらしいデジタルサウンドのクールな楽曲だが、今作ではさらにシリアスで力強さが加わっているのが印象的。東日本大震災から約1年後という時期もあってか力強く乗り越えていこうという意味も込められているのかもしれない。サビもキャッチーでインパクトがあり、一発で引き込まれた。2010年以降のポルノではダントツで好きな楽曲だ。

9投 サウダージ

2000年に発売された4枚目のシングル。前作「ミュージック・アワー」がヒットし人気急上昇していた時期に発売された事や、紅白効果もあり約98万枚という自己最大の売り上げを記録した代表曲。

ラテン調でシリアスなサウンドに息をつかせない怒涛の歌詞とメロディー、淡い恋心を綴ったインパクトのある歌詞等、当時の勢いをそのまま表したような名曲。またイントロの印象的なベースラインやラスサビ前のギターソロなど各パートの存在感も強く、全員に見せ場があるのも良い。またこの曲はアゲハ蝶と同じくサビの歌詞が4種類存在していて、曲展開もほぼ同じで共通点が多いのも面白い。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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