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70年ぶりの「ほうき星」

今年は新年度の初めから
珍しい天文現象が発生しています!

約70年の周期で公転を繰り返す
ポンス・ブルックス彗星が4~5等級の明るさとなり
観測のチャンスを迎えているのです☄

…ところで、彗星と流星の違いは何でしょう?
同じ尾を引く天体なので比較しがちですが
この2つ、特徴は全く異なります

今回は光の尾を引きながら宇宙を旅する
「彗星」について少しお話します!

1.彗星とは何か?

「ほうき星」の名前で知られる
彗星の正体は何でしょう?

彗星は岩石や鉄の塵を大量に含んだ氷の塊です

氷は当然熱に弱いので、彗星の元は
太陽に近づくにつれ、溶けて壊れていきます
この時、氷が蒸発してガスや塵と共に
表面から放出されると
まるで本体が光に包まれているように
淡く輝きだすのです🌟

太陽からは電離した高温の粒子が
吹き出していて、これを太陽風といいます
そして、ガスや塵が放出されて光る彗星の本体に
太陽風が当たる事で綺麗な尾を引く
とされています☀🍃

2.彗星と流星の違いは?

光の尾を引くという点はよく似ていますが
特徴はかなり異なるものです

先程もお話した通り、彗星は氷の塊が
太陽に近付いて蒸発する事で尾を引きます

そして、月よりも遥か遠くの宇宙空間を
移動しているため、本体が動いていても
地球からは数日間止まって見える事も
大きな特徴です🔭

彗星は決まった軌道を周っていますが
その軌道を通った後に大量の塵を残すんです
それらの塵と、地球の大気が衝突すると
塵が一瞬だけ発光を起こします
これが、流星の仕組みです💫

ですが、地球が塵でできた道を通る際に
大気と直接衝突すると、数ミリの小さな塵は
そのまま大気で燃えてしまうため
流星は願い事を唱える間もなく
すぐに流れて消えてしまうのです😓

このように、両天体で特徴はかなり異なりますが
流星は彗星から生まれて来ると考えると
とても面白く思います☺️🎶

3.ポンス・ブルックス彗星の由来

ポンス・ブルックス彗星が観測できるのは
70年に一度だけです

さて、そんな中で今年の3月〜4月に
地球へやって来る彗星が
ポンス・ブルックス彗星です!

この彗星の名前は
2人の天文学者から付けられました
まずは1812年、フランスのポンスによって
新しい彗星が発見されます

そして1883年、アメリカのブルックスも偶然
ポンスと同じ彗星を発見しました

ポンス・ブルックス彗星はこんな風に
たまたま同じ彗星を発見してしまった
2人の功績を讃えて名付けられた天体です

また、この彗星は10月頃に流れる
りゅう座流星群の母天体であるとも
考えられています🐉

このように、彗星は流星と似ていますが
流星を作る元であるという事なのですね🌠


では、今回はここまでにします

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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