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継子の休日

小学4年生女子の継子はおとなしく、シャイでポーカーフェイス。そしてとーってもお家大好きで学校以外はほとんど外出しない。休日、お買い物や遊びに行こうと誘っても家にいたいと言うことが多い。ちなみに思春期で家族と出かけるのが恥ずかしいとか私と不仲だから出かけたくないと言ってる訳ではない。(と思う)

食事以外の時間はゲームと動画視聴、たまにテレビのオンパレード。これといった趣味もなく、習い事をしていないためかなり時間を持て余している。

休日ゆっくり過ごし、好きなことをしてリラックスするのは全然問題ないと思っている。でも毎週家に閉じこもり動画を見たりゲームばかりしているのは何だか時間がもったいなく感じてしまう。私ではなく、継子のことだから別にいいやとも思うが、こちらが食事の準備をしたり洗濯物を干したりと家事をしている横で継子がゲームをやっていると腹が立つ。そしてよく日曜日の夜に算数のノートがなくなったとか言うため、こんなに時間があったのにどうして今言うの?やることやらないでやりたいことばかりやって、私を巻き込んでくるのも腹が立つ。

私は継母なのでこんなふうに育ってほしいとか、継子に対する思いは正直あまりない。ただ同じ屋根の下で暮らしている仲間が絵に書いたようなダラダラした休日を過ごしているのが気に障る。

旦那さんは、家に閉じこもっている娘をどうにかしたいと思っているようで、何度も注意しているが継子は全く聞く耳をもたない。数日前、とうとう堪忍袋の緒が切れた旦那さんは私もびっくりするような声で怒鳴り、どうすればやるべきことを忘れずにやり、ゲームや動画を見過ぎないかを次の日までに考えるようにと継子に言っていた。

継子が考えた案はやるべきことをホワイトボードに書き出し、終わり次第ゲームをするというものだった。ゲームや動画の時間は自分で調整すると話していた。

何度も言われていることをそのまま自分の考えたこととして述べていた。突っ込みどころが満載だったけど旦那さんは了承していた。私は継母歴5年の経験上、ここは黙って見守ることにした。

やるべきことなんて大した事ない。上履きを洗う、金曜日の宿題をやる、学校の準備、部屋の掃除。大体半日もかからず終わること。やるべきことが終わったらあとは再び無制限の自由時間。やるべきことは忘れずできるのは良いけど、果たしてこの案はどうなのか・・

ホワイトボード作戦を施行する初めての休日。
やるべきことはできたけど、その後は結局自制できずゲームや動画視聴に莫大な時間を費やすことには変わりなかった。

私はそんな継子を見て「結局あまり変わってないじゃん」と呆れ、イライラし、嫌味混じりで継子にどこか行きたい所や、やりたいことはないのか聞いてみた。そうしたら「お母さんと2人でお出かけしたい」と即答。

いつも口うるさい継母なのに慕ってくれている継子。こんな会話で「あ、もっと継子を大事にしよう」と思う単純な私。こんな母娘だから私達はなんとか5年間一緒に暮らしてこられたんだなぁと感じた。

継子がいる生活。今後もリアルな継子とのやりとりを記していこうと思う。







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