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ビブリオバトル チルローラ・チルタンク ハサミ男を再び

先週末の3/24(日)は大津市におりました。偶然にも市内でいくつかの用事があったのですが、その1つが1ヶ月以上前に応募して3/19日に観覧券が届いたビブリオバトル。まだまだ認知度が低いと思われますのでほとんどの人がなんじゃそりゃといったところだと思います。

カードバトルでもポケモンバトルでもございません。一言で表すと書評バトルです。既に中高大学生の全国大会が毎年開かれております。
今回中学生大会の決勝が大津にある龍谷大学・瀬田キャンパスで行われるため見に行ってきました。
中学生たちの熱き戦いを見たいというだけの純粋な気持ちではなく・・・
今村翔吾と宮島未奈という個人的にタイムリー過ぎる2人の作家がゲストというのが足を運んだ最大の理由です。

龍谷大学瀬田キャンパス・グーグルアース

あまり前情報は入れずよく分かってないまま行ってきました。ビブリオバトルは知っていましたが勝負にしたら面白くないのではないか、中学生だし親のような気持ちで見てしまうだろうなと予想していました。

会場に着くと1次ラウンドと準決勝が行われる好きな教室に行くように言われたため、せっかくなので準決勝に福井県代表の子がいるところを選びました。始まる前に説明があり一番読みたいと思った人に軍配を挙げてくれとのこと。えっこれは単なる景品じゃないの? ジャッジするの? 僅差だったら責任重大・・・急に少年少女たちの命運を託されました。

全国中学ビブリオバトル1次予選会場

ざっと見て教室には多くて40人くらい。5人から1人を選ぶ。1票が重い。
決勝まで3回ジャッジさせてもらいましたが私が挙げた生徒は1人も選ばれませんでした・・・。でも書評の上手さより読みたい気にさせられた生徒と本に1票入れました。それが本来のビブリオバトルと説明があったので。

いやヤバかったです。作家二人のトークより興奮させられました。
決勝の6人の本はいずれも読みたくなったし、優勝した子は人生何回目かと思うくらいのプレゼン力でした。その語彙力や返しのうまさに脱帽。
その子の紹介した本以外でも個人的には予選から3冊必ず読みたいと思いました。準優勝の子が副賞でもらっていた大学生大会ゲストの角田光代サイン本がうらやましかったです。

全国中学ビブリオバトル決勝会場

追記メモ 読みたくなった書籍
◇俺ではない炎上 / 浅倉秋成
◇六人の嘘つきな大学生 / 浅倉秋成
◇世界でいちばん透きとおった物語 / 杉井光

ビブリオバトルにおいてはミステリーは若干有利な気がします。
決勝の様子はしばらくニコニコ動画で見ることが出来ます。

チルローラとチルタンク

今回はチルローラチルタンクの紹介です。
チルローラとは重量物移動用のコロです。
重量物を載せて転がして運搬をします。上部にはターンテーブルがついており旋回も可能です。またウレタンローラを採用しておりコンクリート面での使用が可能かつ防振性に優れています。

チルタンクとははさらに重い超重量物移動用コロになります。
旋回は出来ず直進のみになりますが、タマムラ取扱商品では最大200tまで対応しています。どちらもクレーンが使えなかったり狭所での重量物の移動に力を発揮します。

私が中学生の頃は漫画読んでるかゲームしてるかでした。
田舎で部活の選択肢はなく強制的だった野球の時間はちっとも楽しくはなかったです。小説を読むようになったのは高校生になってから。勉強の現実逃避みたいなものでした。

小中学生の頃の夏休みの読書感想文もいかに薄い本を読んで書くかが重要で、老人と海も変身も何が面白いのかさっぱり分かりませんでした。
ビブリオバトルに出ていた生徒たちは何より楽しそうでした。本を読むこともそれを紹介することも。前に福井県出身の作家を紹介したときに、スマホのせいでその他の娯楽の時間を奪われているようなことを言ったことが恥ずかしいです。実は活字離れって思い込みで、文字読んでる人口はむしろ増えているらしいです。

電子書籍が変える読書 世界市場4年で急成長:日本経済新聞 (nikkei.com)

電子書籍しかり、なによりSNSこそが文章。
今の子供たちは私たちよりも文字を読んでいる。タイパ、コスパ重視の世の中で小説を読むなんて非効率的と思うところもあります。
予選で見ていた中学生の中に「1万人の脳を見た名医が教えるすごい左利き」という書籍を紹介していた生徒がいました。右脳を使うことが多いから左利きは発想力が高いというのはよく聞きます。
その能力を高めるには右左に限らずラジオがお薦めらしいです。
理由はテレビや漫画と違って想像しなければいけないから。
それなら小説や文章も想像、空想が必要。電子書籍がある今ではむしろラジオより手軽な右脳活性化ツールではないでしょうか。

最後に以前紹介した小説「ハサミ男 / 殊能将之」を
ビブリオバトル風に再度短文でプレゼンしてみたいと思います。

あなたはこの小説を読み始めた時点で既にトリックにかけられています。
自分の想像がいかに不確かでいい加減なものかを最後に思い知ってください。思い込みと先入観で生きている自分を恥じることになります。
※こんな時代なんで気になってもネタバレ見るのはなしです!


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