映画マッチングとマッチングしたら過去の私が少し救われた件について

はい、いかにもラノベにありそうなタイトルで始まったこのnoteですが、
映画マッチング公開から1ヶ月が過ぎ、この作品を見る中で感じた沢山の事をどこかに綴りたいなと思ったのでここに纏めることにしました。

※この記事(記事と呼べる程のものではないですが)はネタバレを含みます。
且つ壮大な私の自分語りも含まれますので「お前誰だよ、そういうの苦手だよ」という方は読まれないことをおすすめします。

まずは、
佐久間さん、初・映画単独出演本当におめでとうございました。
情報解禁になった時本当に嬉しくて、というか2022年9月に白佐久間が登場した時から「お仕事で染めたんだよ」と言われていたので、ずっとずっと心待ちにしていたものがついに目の前に現れて、狂喜乱舞の気持ちでした。
映画マッチングがこれからも沢山の人に愛されますように。
(吐夢に向けての愛はまた別のところで叫ぼうかな…と思っています)

本題に入ります。
マッチングの予告や公式サイトが解禁され、各キャラクターのある程度の詳細が発表になり、プロモ期に数々の雑誌や原作小説が発売されて、この映画の情報が少しずつ集まってくる中で
「この映画は愛についての物語なんだろうな」ということはぼんやりわかっていました。
佐久間さんや他の演者さん達も語っていたし、キャッチコピーにも「あなたの愛が反転する」とあるぐらいだし。
ここで私が愛についてどういう考えを持っているかということがこのnoteの見出しとも関わってくるのですが、率直に言うと
愛が綺麗なものだなんて思ったことはあんまり無いです。
むしろ狂気、怨念、束縛といった塒を巻いて人にまとわりつくどす黒い邪気のような、そんなイメージを持っています。(最悪)

なぜそんな世捨て人みたいなことを思うようになったかという事についての詳細は割愛しますが(言わないんかい)幼少期に綺麗な愛に触れた記憶が無い、とだけ記しておきます。
この心情を別にわかってもらおうとも思っていないし、たぶん大抵の人はわからないと思うし、わからないことを悪だなんて思っていなくてむしろ幸せでいいな、そのまま生きていって下さいと思っています。

ただ、物心ついた時からずっと「自分は普通の人の様には生きられない」とは漠然と思っていて、
生き辛さ、息苦しさ、絶望は常に感じています、当たり前に今も。
一度折られてしまった花は、綺麗には育たないから。


まあそんな自分が、この映画を見たらどうなるんだろう、
「やっぱり」と絶望するのか、それとも安心するのか、
公開を楽しみにすると同時に、自分の変化も少し楽しみにはしていました。
そして、待ち侘びた2024年2月23日。

初めて見た日の感想は、ポストを見てもらった方がリアルが伝わると思うので下記をご確認下さい。

安堵6割・絶望3割・サスペンススリラー怖いよ1割
という内訳でした。
(1割のサンプルポストも出しなよ)
(ほんとは"恐怖"はカテゴリー別にして10割です)

ポストにもあるように、かなり狂っている本作品の登場人物達に共感してました。
吐夢の愛への飢餓、影山の愛への怨念、節子の愛への狂気。
何度も何度も「わかる」って思った。

ずっとずっと1人で抱えてきた気持ちが、目の前で可視化されていること、
私と同じような気持ちを抱えた人がキャラクターとして生み出されたということは、少なくとも「こういう人がいるんだ」ということを認識している人がいる、そしてこの作品が公開されることでそれを知る人達がいる──

それって、嬉しい。


素直にそう思いました。
おかしいのは百も承知です、でも私は普通の感性を持っていないので。

なので、同時に絶望も感じました。
やっぱりこの生き方、考え方は正しくないんだ
これからもずっと、この苦しみと闘っていかないといけないんだと。
正そうとすることは、過去の自分を否定することに等しくて、弱い私はまだ過去を無かったことにすることが出来なくて、ずっと同じところを回っていて、いまだに抜け出せない。
死ぬまでずっとこのままなのかもしれないです。

でも、この映画の中には、こんな私の気持ちを理解してくれるかもしれない人達がいる。
絶対に交わることはないけれど、現実でも架空でも、どこかに仲間がいるというのは
人との関わりを最小限にしている私からしてみればとても心強いことだし、明日からも細々と何とか生きていこうと思えます。

怖いと言う人もいるけれど、私は吐夢の目や佇まいがとても好きで、
無垢で寂しげで儚く、まるで小動物や子供かのように見える彼の魂にとても興味があります。
彼に、過去の自分を投影してるのかもしれません。

エンドロールで流れるAimerさんの「800」も嬉しかった。
誰のことも責めない、自分を偽らざるを得なかった人達に寄り添った歌詞。

映画の中に同士を見つけて、最後にこの曲に包まれる。

この一瞬だけは、
赦されたような、止まり木に留まったような、そんな気持ちでいられました。


そういうわけで、私は映画マッチングに出会えたことで少し救われたのです。
「少しかよ!」というツッコミはあると思いますが、皆様ご存知の通り、現実はとても厳しく残酷です。
私が嬉しいことを手放しで喜べる人間であれば、「かなり」救われたと言うかもしれません。
でも、残念ながらそうではない。

幸せと地獄は表裏一体、愛と憎しみは紙一重であることを身をもって実感してきた人間は、あらゆることを疑って生きるしかないんです。
光があるところには、必ず影がある。
でも、マッチングには本当に感謝していますし、大好きな作品です。
この作品に出会えて本当に良かった。
映画マッチングを見て私の中に生まれた沢山の想いを綺麗に仕舞って、また明日から生きていこうと思います。























ところで、私はまだ「ラスト1秒、あなたの愛が反転するる」の答えを見つけられていません。
吐夢くん、次、いつ会えますか?
会った時、私と答え合わせしましょう(ペタリ)

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