見出し画像

カルチャーエディターへの道!

2018年10月31日、8年間勤務した会社を退職しました。

これまでいろいろと転職活動をする中で、たくさんの企業の人と自分のやってきた仕事の話をしました。転職そのものというよりも、「いままで自分がやってきたことはなんだろう」という振り返りが目的で、カジュアル面談と称して、人事の人や声をかけてくださる人と話しまくり、いまさらながら、ここ半年ほど「自分探し」的なことをやっていました。

そんな中、あるウェブメディアの企業の人に「カルチャーエディターって知ってる?」と聞かれました。

初耳だったので「なんですか?」と聞くと、企業の文化を発信したり、企業の「らしさ」を考えたり、ミッション・ビジョンなどを社内浸透する仕事で、最近「インハウスエディター」とか「カルチャーエディター」って呼ぶらしいよ、と教えていただきました。

たぶん君がやってきたことは『カルチャーエディター』だと思うよ」という一言で、やっと三十路の自分探しのゴールが見え始めたのでした。それは、まさに自分がクライアントに向けてやってきたことと一致したからです。

企業の「らしさ」を考えたり、企業文化を言語化したり、インナーブランディングしたり、ミッションやバリューのコンセプトをつくったり・・・

経営戦略室から、人事から、広報から・・・いろいろな役職の方からのご依頼でしたが、どれも「自分たちは何者なのか?」「自分たちらしさとは何か?」ということが共通していました。

それをあの手この手で「編集」するということをやってきたのですが、それがまさに「カルチャーエディター」の仕事だったのです。

そこで、「カルチャーエディター」を検索してみると、モリジュンヤさんの記事がヒットしました。

「海外のエージェンシーに生まれたカルチャーエディターは、トークイベントの企画、映画の上映会、識者を招いての討論会、ディスカッションイベントなど、様々なコンテンツを作成し、ステークホルダーとの関係構築を行っているとのこと。」(上記noteより)

なるほど、カルチャーエディターの役割にはイベントや場づくりまで含まれているようです。

さらにモリジュンヤさんによると、「インハウスエディター」という役職も近いようです。

「組織や事業への理解、採用やプレスリリースなど広報的な視点を理解しながらコンテンツづくりを行うこと、内部ならではのトンマナへの理解やスピード感を持ったコンテンツ作成など。」(上記noteより)

ふむふむ、オウンドメディアを編集することを通して、自社のカルチャーを発信したり醸成したりする仕事が主な役割のようでした。

さらに検索してみると・・・

こんな記事も発見しました。サイボウズとクラシコムの「インハウスエディター」の対談記事のようです。

ここには、

「(インハウスエディターの役割は)もっと俯瞰した役割、ブランドをつくるとか、企業の価値を高めるとか、そのようなところを担える役割として可能性があるのではないか」

と書かれています。つまり、メディア編集という役割をさらに俯瞰し、企業価値をどう高めるか、にまで及ぶということのようです。

いまでは、サイボウズ「サイボウズ式」、クラシコムの「北欧、暮らしの道具店」、BAKE「BAKE Magazine」、Sansan「Business Network Lab」、メルカリ「mercan」などが好例のようです。

どのメディアもただ単に自社のことを発信するだけでなく、その周辺の情報や共感をより得られるような編集方針が取られています。

ぼく自身はいままで理念策定や浸透で、オウンドメディア編集はあまりやってきませんでしたが、その会社がどんな歴史があるのか、どんな思いを抱いている社員が多いのか、どんな未来を描いているのか、という情報を編集してきました。

ヒアリングしたり、アンケートをとったり、インタビューしたり、社内広報誌を読み漁ったり、創業者の本を読み込んだりと手法は様々でした。それは同時に、なかなか社内メンバーだけでは煮詰まってしまう状況にお手伝いすることも多く、外側の目として企業のらしさを編集してきました。

上で紹介したカルチャーエディターとは多少異なりますが、まだまだ未開拓な職種のようなので、ぼくも「カルチャーエディター」を標榜できるように、これから研究していきたいと思っています。まだまだ「カルチャーエディター見習い」として、こんなことを考えていきたいと思います。

・企業の文化って何なのか?
・企業にビジョンは必要なのか?
・文化が継承されるってどういうことなのか?
・みんなが同じ理念を共有することは洗脳とは違うのか?
・これから企業はどこへ向かうのか?
・文化はどうやって遺伝するのか?
・そして、「法人」とは何者なのか?

そんなことを考えながら、同時に仕事にしながら、「カルチャーエディティング」について探求していきたいと思います。退職して早々、次なる肩書きを追求していきます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?