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インドネシアの定番曲に「コーヒールンバ」(Kopi Dangdut)

先日弘前で、甥姪から急に、「へじゃかぶ」の歌についてきかれました。甥姪の母である、私の妹がまだ小さかった頃、弘前に帰省するたびにCDを持ち帰って聞かせていた曲であることを思い出しました。

当時日本でちょっとだけ紹介され始めていた、インドネシアのローカル音楽ダンドゥット。日本で制作された珍しいCDがあって、そのなかに「へじゃかぶ へじゃかぶ」と、インドネシア語で歌っている歌があるといって、妹にふざけてきかせていたのでしょう(へじゃかぶ、というのは、津軽弁で「ひざかぶ」ということ。)。甥姪は、お母さんから、「おじさんが昔聞かせてくれた歌」の話をきいたのだそうです。

調べてみると、このときのCDは、Campur DKI 「Funky Dangdut」。たぶんまだどこかにCDが保管してあると思いますが、YouTubeにも全曲載っていたので、中身を確認することができました。まあ「へじゃかぶ」と聞こえなくもない、というところですが、子どもを喜ばせるには十分だったのでしょう(サブスクには配信されていません)。上の記事のうち、TAKのブログの方では、「ダンドゥット」は下層階級に歌われている曲だったので、デジタル化が遅れていて、この頃の音源はあまり残っていないというようなことが書かれていますね。たしかに90年代はカセットがまだまだ多かったですが、CDなかったかなあ(記憶があいます)。

さて発端となった「へじゃかぶ」の曲はさておき、Campur DKIの歌った曲を調べていくと、「Kopi Dangdut」というどこかで聴いたことのある曲が出てきます。日本では、「コーヒールンバ」といわれる曲ですね。この曲の源流を調べてみると、オリジナルは、「Moliendo café」というタイトルで、その後ウーゴ ブランコ楽団によるインストゥルメンタルの曲で世界中に知られているようです。日本では、1961年に西田佐知子さんが「コーヒールンバ」としてヒットさせて、その後もさまざまな歌手がカバーしているようです。私が知っていたのはおそらく、井上陽水さんのバージョンではないかと思います。

で、これは日本と同じようにインドネシアにも入っていって、「ダンドゥット」のスタンダードとなって、「Kopi Dangdut」、コーヒーダンドゥットになったということのようです。検索してみると、Mala Agathaという歌手が、2020年に発表した「Kopi Dangdut」、MVが見つかりました。まだまだ健在のスタンダードナンバーということなのでしょう。


「コーヒールンバ」、ご存じない方もいると思いますので、日本語版を含めて、Spotifyのリンクもいくつか置いておきます。


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