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原発のまちの「じじい部隊」と大熊の再生

NNNドキュメントが、大熊町の役場OBなどで結成された「じじい部隊」の活動を伝えるドキュメンタリーを放送。事故から11年、葛藤を抱えながら、いつか町の再生をと願う「じじい」たちの活動を描きました。

以前のようにみんなで暮らせる場所を目指して、11年。全村避難した家族の孫たちは、大熊町のことを知らないまま、どんどん大きくなっています。いつか暮らせるようにと、役所時代のノウハウを生かして作業を続けるわけですが、そのメンバーの土地は帰宅困難区域にあり、中間貯蔵施設の用地買収の対象になります。中間貯蔵施設の建設が急がれる中、じじい部隊のメンバーが望んだ、町内全域の除染は行われないまま。もとの暮らしに戻るためには、先祖代々の土地を、中間貯蔵施設の用地として提供を求めに応じるか、苦渋の決断を迫られます。

さかのぼれば、「出稼ぎ」が常態化したこの町を救い、みんなで暮らせる街を実現したのが原子力発電所でした。その幸せを奪ったのは、地震であり津波であり、そしてそこにあった原発でした。

若者が戻ってこない原発の町で、「まちおこし」に努力する中高年男性、という話かと思っていたのですが、違いました。

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