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デザイナーとしてのポリシーを言語化してみた

普段デザイナーとして大事にしている事を、人に説明する・自分に問い聞かせる・将来なりたい自分をイメージするために、自分なりに大事にしている「デザイナーとしてのポリシー」を言語化してみました。

赤い線が「Mind=右脳・定性的、気持ちとしてなりたい自分」
青い線が「Job=左脳・定量的、仕事を進めていく上でのなりたい自分」
として要素分解し、2軸6項目として言語化してみました。


成すべきコトをなす(2ランクアップ上の目線を忘れずに)

これはマインドとして、DeNA Qualityに近い(その他3項目もそうなのですが)

なぜ2ランクアップ上の目線が大事なのかというと、自分が責任を取れる限界まで、リスクを取って仕事できる丁度良い範囲だからです。
超一流は「2ランク上」の視点を持って仕事をする
人は限界を超えて成長する生き物だと思っています。停滞は死です。
つまり成長するには、自分より上のランクの仕事をする必要が必ず出てきます。

デザイナーで2ランクアップ上の仕事とは何でしょうか?ポジションにもよると思いますが、過去自分がデザイナーになりたてだった頃、オペレーターの目線に振り返ってみると。
並:ディレクターから降ってくる仕事をただこなすだけ
【1ランクアップ】:ディレクターの仕様書に、さらに自分なりの設計を付け加えようと提案する
【2ランクアップ】:仕様書に自分なりの設計を加え、さらにクリエイティブの定量評価をする

こんな感じだと思います。
ここまで出来れば、さっさと新人からディレクター・マーケター・グロースハッカーにキャリアチェンジ出来ていたかもしれません。

言われたコトを言われた通りにやるだけの人は不要だとよく言われる理由は、ここにあると思っています。


最後の砦意識(自分の責任範囲は自分でやりきる)

これは自分の仕事は常に誰かがチェックしてくれるという意識をなくすのが大事だという事です。

それぞれの後ろに「誰かがチェックしてくれる」「誰かがやってくれる」という意識だと、マインドとしても仕事としても重層構造、いわゆるウォーターフォール型の仕事となってしまい、
・常に誰かに確認してもらわないと前へ進めない
・どこかで仕事が停滞してしまう
・誰かに穴が空いたら全て歪みが出てしまう

ということになってしまいます。
これでは、常に誰かにおんぶに抱っこされている事になってしまいます。独り立ちが出来ていない子供と同じです。

UXはこの意識がものすごく大事だと思っています。
自分が決定したデザイン・仕様・企画がそのままプロダクトへ反映されるので、自分で責任を取って独り立ちして仕事出来ないと、うまくいかなかった場合、関わったエンジニア・マーケター・PM・バックオフィス等々の苦労が、全て水泡に帰してしまいます。

「誰かにおんぶに抱っこされているうちは仕事している事にならない」という事だと思います。


自分を乗り越える(常識を疑い、明日の自分より成長する)

これは上記2つを総括した言葉です。要は「常に成長する」という事です。

僕はジョジョの奇妙な冒険が好きなのですが、この言葉はジョジョの登場キャラクターである「岸辺露伴」の名言から頂戴いたしました。
「だが断る」より知名度は低いですが、僕に一番響いた名言だったので、引用させてもらいました。


定量的に仕事する(プロの仕事には数字が付いて回る)

ここからは実際の仕事のやり方について書いていこうと思います。

「定量的に仕事する」
読んで字の如くなのですが、どんな仕事にも必ず数字はついて回ります。それはデザイナーでも同じ。
ある意味仕事って、数字を獲得するために行なっているものだと思っていて、これに目を向けない人は、プロフェッショナルとして弱いのでは?と思っています。
これは白泉社代表の、「鳥嶋和彦」氏のインタビューに出てきた、「プロの仕事には数字が付いて回る」という言葉に影響を受けています。

また「武井壮」の、「物の価値は人が求める数で決まる」という言葉にも影響を受けました。
商品の価値って、クオリティーじゃなくて、単純に「人が求める数」でしか計られないという事です。
世界で10番目のクオリティでも、使われている数が1番ならそれは「世界一の商品」という事です。
商品が良ければ売れる時代は終わったという事なのだと思います。


完璧より終わらせる(100%よりまずリリースする)

これはFacebook社の壁にも書いてある言葉ですね。有名ですね。

Done is better than perfect.(完璧を目指すよりまず終わらせろ)

名言「完璧を目指すよりまず終わらせろ」が生産性を上げる4つの理由

ただこれは1つ付け加えることがあって、上記の「定量評価できている」という前提があればの話です。
定量評価せずに、ただ何も考えずリリースするのは、ただの妥協・問題の先送りです。
「リリースしてみたはいいが、結果が出ているかわかりません」となるのは目に見えています。それは何もしていないのと同じことです。
なので兎にも角にも、「定量評価する」という事も大事なのです。


掛け合わせる(「デザイン」×「何か」を意識する)

これは、「自分なりのオリジナリティの能力を手に入れる」という事を言っています。

例えば僕なら、基軸にある「デザイン」と、AnalyticsやOptimizeを使った「定量調査」「グロースハック」、GitとSPAを使った「コーディング」のスキルがありますが、これを組み合わせて「オリジナリティ」の力を発揮したいと思っています。

そういう意味でいうと、別に「デザイン」出なくても良いと思っています。「定量評価」×「ビジネス」も良いですね。ただデザイナーとしてとタイトルに書いてあるので、主語は「デザイン」としました。

日本のデザイナーの待遇は世界の数字と比べても悪いですが、スキルレベルは総じて高いです。
それは、「日本人は細部にまでこだわり切ることができる能力があるから」だと言われています。
しかし待遇が悪いのは、「デザイン能力は高いが、他に真似のできないユニークスキルを持っている人が少ないから」と言われています。
なぜ日本ではデザイナーの地位が上がらないのか?

引き出しが多いに越したことはないので、これからも引き出しを増やして、掛け合わせられる何かを探していきたいと思います。

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