具体的に困ろう!という話


例えば、アマチュアのサッカー選手を集めて、本田圭佑選手の講演会をやったとしましょう。おそらく、最後の質疑応答タイムに、こういう質問が出ます。

「もっとサッカー上手くなりたいんですけど、どうしたらいいですか?」
「本田選手みたいになりたいんですけど、どうしたらいいですか?」

世の中の(できる)大人たちは、こういう質問に辟易としています。質問が曖昧すぎて答えようがないし、どうせこういう奴にアドバイスしても、何もやらないからです。

でも、稀にこういう人もいます。

「私はフリーキックが苦手で、まずは軸足がしっかり固定できていないと思ったので、筋トレして軸足を鍛えました。そしたら軌道のブレが少なくなって、だいたいいつも同じ場所に蹴れるようになりました。ただ、いつも狙っているところより少し右側に逸れてしまうんです。こういう場合、どういうことに気をつけたらいいでしょうか? ボールに足を当てる角度はいろいろ試してみましたが、改善されなくて。」

たぶん、本田選手は喜んで、超絶具体的なアドバイスをしてくれるでしょう。そして本人はおそらく実行するし、その結果、また次の課題が見えてくるでしょう。人はこうやって成長していくのです。

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学生も社会人も、なんか不安に押し潰されそうな人が多いですよね。それで、最近わかったんですけど、人が不安になるのは具体的に困ってないからなんですよ。こういう人たちの質問はいつも同じ。

「◯◯できるようになるためには、どうすればいいですか?」

何をどこまで説明しても、

「じゃあそれができるようになるためには、どうすればいいですか?」

人は具体的に困ることで、はじめて具体的に相談や質問をすることができ、具体的なアドバイスを得ることができるようになります。そして具体的な成長を実感することで不安がなくなる。

誰かに相談や質問をする時は、今の自分の状況を添えること。仮説検証の行動を示すこと。そういう人は、みんなが大切にしてくれます。かわいがってくれます。

まずは、具体的に困りましょう。


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スキという言葉がスキです。
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芳野真弥

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