「タダ」は許されぬ!がそれでも 「信頼取引」をしちゃう理由と意志

まずはじめに断っておくと、私自身は、

自分がプロとして仕事で価値を出している・稼いでいるノウハウを「タダ」で提供したり、やってあげたりすることはしちゃいけない!!!(断言)

というかなり強いこだわりを持っている。

(対象が若い人であったとしても)他のヒトにもこれは強く言ってる(はず)。たとえ相手が目上だろうが、昔お世話になったヒトだろうが、両親家族血縁だろうが。

なぜなら、過去に所属していてかつ好きなサービスで、

「知見・経験・ノウハウはタダじゃない」

「知見は然るべき所でしかるべき報酬をもらってお互い幸せになろう」

と経験の面で実感しているのと、もうちょっと一般的な話題だと最近ちょっと話題になってた「タダでやってよ問題」と背景・理由は同じだったりする。

ちなみに、これはエンジニアじゃなくても同じ(断言)。

安易にタダでやっちゃうと、色んな意味でサムネイルの通り「辛いです...」ってなっちゃう(なお、元背番号25の話ではない笑)。

が、しかしですよ。

将来得られる経験・つながりを期待して、(金銭・物品的には)「タダ」でOKという「信頼取引」はよくやる

かつての同僚やお客さん、友達や「ソーシャルでよく絡んでいるけど会ったこと無い会いたいヒト」のお願いで、プログラミングの講師をやったり、アジャイルやスクラムの一日コーチ、(野球を本職にする前は)セイバーメトリクスを教えたりしたことは結構あるし、今でも(仕事・生活に支障をきたさない程度に)やったりしている。

ちなみに今は仕事がクソ楽しい(&言えない事も増えてきた)ので原則断ることの方が多かったりもする(お金が発生する話も同様)。

万人に推奨するわけじゃないですが、そんな「信頼取引」についてちょっと吟じたいと思う。

信頼取引とは?

自然と使っている言葉だったので、意味とか調べていたらここに当たった。

(正式な日本語として)「信頼取引」という言葉は存在しない(らしい)

が、私は「信頼取引」という言葉を以下の意味で使っている(事に気がついた)。

①自分が「タダ」で何かをやることにより、将来自分が何かしらで困る(悩みとか仕事とか色々)な時に、助けてくれるであろう!と信じて「取引」をすること。上記リンクで言う所の「未来を”信頼”する」の意味。

②自分が「タダ」で何かをやることにより、その結果を受け取った依頼人とその仲間たちがさらに良い学び・モノゴトに「進化と深化」をさせた上で、自分にとって良質なフィードバックを返してくれるであろう!と信じて取引をすること。上記リンクで言う所の「精神的に”信頼”する」の意味。

イメージ的には、

その場はタダでいいけど、近い将来何かしらで回収するかもしれない債権みたいなモノ!

と捉えている(回収対象は何かの機会かもしれないし、仕事かもしれないし色々)。

言い換えると①(未来を信頼する)も②(精神的に信頼する)も人間関係に投資する(または投資してもらう)、といえるかもしれない。ちょっとエグいけど。

「信頼取引」を受けるとき

色々な幸運・幸せ・人のつながりに恵まれてなのか、よく人からお願いされる事は多く、魅力的なオファーもたくさんある中、やはり「タダ」のモノは受けにくい(私に限らずだとは思いますが)。

そんな中、「これはタダいやお金を払ってでもやりたいな!」と思うのは大体このパターンだったりする。

お世話になった人たちの助けになる場合(最大の理由)

この理由が「タダ」でやるときの8割強を占める(自分調べ)。

一番わかり易い例だと、

「長く一緒に働いていた仲間が転職して、転職先で何か新しいことをやりたい!」

時の手助け。その他にも会社やチームで新しいことを始める(けど知見・経験がないとき)場合の手助けなどなど。

よくあるのがアジャイルやスクラムの導入(の入り口)といったコーチ・勉強会ファシリテーター業や、データサイエンス周りの話(Pythonとか、仕事にする前は野球など)・ワークショップをしたりとか、この辺は私も好きかつ自信があり、話すことによって自分も成長する(前日の「信頼取引 #とは」文脈で言う所の投資の一種)としてわかりやすく機能するので好きだ。

アジャイル的に組織を変える「Fearless Change」という本・考え方に、「外から著名人を招いて意識付けをさせる・興味をもたせる」的なやり方があるのですが、それの「著名人」役を楽しくやれそうなときはホントわくわくするし面白いのでやったりする。

行った先に「会いたいヒト」がいること

素敵な異性、、、ではなくて(いやそれもちょっとあるときも(ry)、

・まだ自分が会ったこと・話したこと無い「あこがれの人」

・長く連絡を取り合っていたり、SNSなどで意思疎通はしてるけど、物理的に会う機会が少ない人

だったりすると、多少の無理をしてでも「タダ」でやることがある。

理由はシンプルで、面白いフィードバックや意見を得られたり、(初対面だったり久しぶりだったりすることにより)新鮮な会話・意見交換が出来る!これに限る。

依頼した人の「何か」をポジティブに変えたい場合

個人的には両親や家族、血縁者のお願いを引き受ける時に多い理由。

幸いにも両親は(趣味嗜好は違えど)新しいことや新鮮な事が好きで、私がいくつかネタを持ってきたり何かをプレゼントしたり教えたりすることによって、自分たちなりにカスタマイズしたり工夫したりして楽しそうにしてる姿がすごく好きだったりする。

具体例でいうと、iPadが出た時に(ちょっと無理して)一台ずつプレゼントしたり、父がiPhoneをはじめて使う時に付き添ったりしたりしたのですが、会うたびに使い方や新しい疑問が出てきて助けられたりしてなんだか嬉しかったり。

「親孝行」とも言える気がしますが、個人的には「親孝行」を抜きにしてもこれはこれでいいなと思ったり。

「信頼取引」をお願いするとき

「タダで受ける(信頼取引を受ける)」話だけでなく、私からもやはり「信頼取引」を前提として何かをお願いすることはある。多々ある。

その時は当然ながら、相手の方の貴重なお時間・経験を借りるわけだからかなり慎重になる。

自分なりに「信頼取引をお願いする」時は以下のことに気をつけている。

「相手が望むこと」を対価にお願いをする

グルメ好きだったら、オイシイお店を紹介する・一緒に行く。

野球好きだったら、「今度ウチの会社で野球見よう!」とか。

自分の人のつながりで会いたい人(もしくは気が合うだろうなっていう人)を紹介する。

大体この辺を対価にお願いをすることが多いかなって思う。

幸いにも、過去の仕事の関係でグルメはそこそこ詳しいのと、(仕事に差し支えない程度なら)ちょっとした解説をしながら野球が見れたり、無駄に長い経験のおかげで特定の分野(エンジニア方面とか)なら人と合わせることができるのでやってる。

ただ、誤解しちゃいけないのが、「人繋がり=投資対象」とは決して捉えないこと。

単純に、「この人とメシ食うの楽しいしな」とか、「今回のお願いを抜きにしても野球みたい」とか、「この人とこの人合わせたら面白そう」とか、「結果まで責任を持って」やる前提でやってる。

「相手の成長が見込める」ような機会・体験が得られること

これは登壇やイベント講師を私からお願いする時に気をつけていること。

「信頼取引」とはいえ、お金・モノが発生しない「ボランティア」になることは間違いないので、

「あの日、中川さんの誘いでやっておいてよかった!」

という機会・体験をちゃんとお持ち帰りしてもらう用に下準備している。

これは、先ほども話に出た

「知見・経験・ノウハウはタダじゃない」

「知見は然るべき所でしかるべき報酬をもらってお互い幸せになろう」

に対する私なりの(お金が出せない場合の)答えだったりもする。

この辺はまだモヤっとしているのでまだ磨きたい所。

結局の所「信用第一」である

...とまあ、色々な事を書きましたが、めちゃくちゃ大切なことをひとつ。

「信頼取引」をやるなら、そもそも「信用すること・されること」が大事だ!

ということ。

商売がら、TwitterやFacebookなどで、知らない人から「セイバーメトリクスおしえて」「Pythonを教えてほしい」というメッセがよく来る。

ですが、

そもそもはじめましての人って「信用ゼロからのスタート」なので、「タダでやる信頼取引」って成立しなくね?

と考えているのでそっ閉じしている。
(のと、仕事と直結すると言えねーよってのも当然ある)

最後にもう一度言うけど、

自分がプロとして仕事で価値を出している・稼いでいるノウハウを「タダ」で提供したり、やってあげたりすることはしちゃいけない!!!(断言断言アンド断言)

信頼取引云々の是非は別として、タダ請け合いダメゼッタイ。


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中川 伸一

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